たくなくの雑記帳

思ったことを書き留める雑記帳

株クラ小説:Phantomを読んでみた

株クラ小説だとか、FIRE小説だとか称される羽田圭介さんのPhantomを読んでみました。

べらぼうに面白いかというとそうでもないのですが、色々と考えさせられるところがあり、個人的には小説らしからぬ変わった面白さが感じられる一冊でした。

Phantom(羽田圭介

まずは簡単に本の紹介でも。

Phantomは2021年に出版されたばかりの比較的新しい小説です。作者は芥川賞作家の羽田圭介さんで、メディアにもよく出る方なので顔から思い浮かぶ人も多いかもしれません。

Amazonなどの作品紹介では、

外資系食料品メーカーの事務職として働く元地下アイドルの華美は、
生活費を切り詰め株に投資することで、
給与収入と同じ配当を生む分身(システム)の構築を目論んでいる。
恋人の直幸は「使わないお金は死んでいる」と華美を笑うが、
とある人物率いるオンラインコミュニティ活動にのめり込んでゆく。
そのアップデートされた物々交換の世界は、
マネーゲームに明け暮れる現代の金融システムを乗り越えゆくのだ、と。

やがて会員たちと集団生活を始めた直幸を取り戻すべく、
華美は《分身》の力を使おうとするのだが……。
金に近づけば、死に近づく。
高度に発達した資本主義、その欠陥を衝くように生まれる新たな幻影。
羽田圭介の新たな代表作。

と表現されていて、主人公の華美が投資していたり、FIREを目指していたりするところがTwitterの投資クラスタ、いわゆる株クラなんかでも話題になっていました。

気にはなるなーと思いながらとりあえずキープしていたところ、先日のKindleセールで50%ポイント還元になっていたのでこれ幸いと買ってここ数日読んでました。

それでは、ここから具体的な感想を書いていくことにします。ネタバレも多分含んでますのでこれから読もうと思っている方は気を付けてください。

 

前半は確かに株クラ小説っぽかった

実際に読み始めてみると、確かに株クラを想起させるような話題が散りばめられつつ、華美の生活が描かれていきます。

なんだかんだ象徴的なのは、冒頭すぐに展開される「友人の結婚式招待」のくだり。
ちょっと引用します。(数字部分だけ算用数字にしています)

二次会からでいいのか。挙式や披露宴に参加しないのなら、ご祝儀の3万円は必要ない。華美は、二次会参加にともなう総費用を試算する。
(略)
合計、1万2460円。
そして、使うかどうかを自分で選択できるその金額に対する計算式が、たちあがる。
便宜的に1万円で計算するとして、それで配当利回り5%の高配当米国株を買えば、円換算にして1年で500円の配当金がもらえる。それを元手に1万円に足しての配当を計算、つまり配当金再投資による複利運用をし続ければ、1万円が10年後には1万6289円に、20年後2万6533円、30年後には4万3219円になっている。

このように、現在の支出を投資に置き換えたらどうなるか、よく聞く皮算用的な計算が繰り広げられます。

そしてそうした計算の結果、華美が出した結論は

今の1万円が、30年間寝かせておけば7倍以上になる。
30年後―62歳になった頃に、彼女との友情は続いているか?
未来の7万6123円と、続いているかわからない友人とのつながりの、どちらをとるか。

<結婚おめでとう!よかったね、我がことのように嬉しいよ~。
 そして本当に申し訳ないんだけど、その日出張が入っちゃってて……>

というように、お金を友情を天秤にかけてお金を取ったような、そんなエピソードから物語がはじまります。

 

これ以外にも、夜からの米国株市場でデイトレードをして勝ったり負けたり、自分の勤務先ではなく米国本社の株を買ってみたりと、投資に軸足を置いた生活や思考を持っていることが描かれます。

一方で後半は「怪しいサロンにのめりこむ彼氏の救出劇」

ここからどんな感じに物語が展開していくのかと思っていましたが、主要な登場人物のもう一方である彼氏の直幸が、いわゆるサロンにのめりこんでいく様子が描かれます。

貯蓄や投資など、お金を温存することを大事にしている華美に対し、彼氏の直幸はその真逆に近い、お金は使ってこそ価値があるという考えの持ち主。
決して高くない年収でありながらも、GT-Rに乗っており、モノ・コトに消費していることが伺えます。

こうした考えに大きな影響を与えていたのが月額5980円の会員制サロン。細かい描写は割愛しますが、会員制により閉鎖的なコミュニティを形成し、その外側を「時代の変化に適応できない旧態依然とした外の世界」と呼んだりするなど、随所にやばめの雰囲気が描かれます。

最終的に、仕事を休職した直幸がサロンが建設する新しいムラに移住し、音信不通となったところを華美が救出しにいくというストーリーになっており、その過程でサロンというかもはや新興宗教のそれとも言うような、閉鎖コミュニティ内部での洗脳行為が明らかになっていきます。
冒頭のところではそれなりに親近感を感じていただけに、正直、すごいストーリー展開だなと感心しました。

結局のところ、何を描いていたのか?

最終的に、直幸を助け出し、サロンの異常性が明るみに出て崩壊し、普通の生活に戻ったところで物語は一段落します。

いくつか現実的に共感できるところがあったり、それでいて急ハンドルで縁遠く感じられるストーリー展開がある中で、結局のところ、何を描いていたのか?という疑問に駆られ、それを整理したくてこの記事を書き始めました。

FIREへの願望

まず分かりやすいのは主人公華美が明確に写している、FIREへの願望・憧れです。

華美には目標がある。5000万円だ。
配当株十数銘柄へ分散されたそれだけの金融資産があれば、年利5%で運用しただけで、250万円の配当収入を毎年得られる。働かないでも、会社からの今の年収とほぼ同額を得られるわけだ。
(略)
システムの秘める可能性は、無限大だ。早く完成させるため、次の決算と配当が待ち遠しく、早く時間が経過してほしい。

物語の序盤では、親会社の都合でリストラが発生するなど、外部の都合に右往左往するようなところにストレスを受けているような描写もありました。
このあたりは現実にFIREを求める人たちと同様に、経済的自立と早期リタイアによる自由を望む、世相を映した主人公設定であると言えます。

インフルエンサーへの傾倒

もう一方で対照的に描かれるのが直幸の存在で、それが華美の貯蓄・投資と正反対の消費型を良しとする考えであったり、自らの考えを大事にする華美に対して、サロンの言葉にのめりこんでしまう直幸の姿に表れているように思います。

今回のストーリーは最終的にサロンオーナーの逮捕とか、ともすれば洗脳などを伴う集団犯罪の可能性すらあったところに行きつきますが、入り口はよくあるインフルエンサーへの傾倒です。

別にインフルエンサーを悪く言うつもりはないのですが、何か自分に衝撃を与えた体験を起点に、それ以降の全てを疑いなく信じてしまうようなあり方は、大なり小なり、作者が描写したかったものなのでしょう。

「貧乏くさい」

では自分で考えを持ち、消費を律する華美が正しいのかというとそんなことはなく、物語の序盤で既に、ひょんなことで出会った億り人と思しきおじさんたちとの会話を通じて、

やがて三人は華美に対し、働かないで配当生活を送るための投資の心得や節約術について語りだした。華美はなぜかしら彼らから目を離すことができず、相づちをうちながら聞く。経済情報に限らず、知性を研ぎ澄ませたければ大型書店やインターネット通販サイトでめぼしい本の書名と作者名をメモに記し、後日図書館で借りて読むことで書籍代を浮かし、食事は徹底的に自炊を貫く。やむをえず外食する場合も株主優待券が使える店に絞り、それはカラオケやボーリング、映画館といったあらゆる商業施設でも同じだということ。

貧乏くさい。

そう感じた華美だったが、三人それぞれの金融資産が一億円を超えていると聞いて、驚いた。

家賃4万2000円、と誰かが口にしたとき、華美の頭に県営住宅の光景が浮かんだ。テレビで見た、古く狭い部屋だ。たしか、夜のニュース番組で扱われていた、生活保護費受給特集で見たのだ。モザイクがかけられ声も変えられていた画面の中の受給者たちの生活と、ここにいる配当生活者たちの生活様式が、ぴたりと重ね合わさる。

華美は愕然とした。

という感覚を抱くエピソードがあります。

自分が今目指しているのはの億り人たちであるはずなのに、「貧乏くさい」と、誰に言われるでもなく、ただ率直に思ってしまうこのシーンはかなり印象的でした。

とはいえ、他にどんな生き方ができるのだろうか

このように、節約と貯蓄・投資生活の先に疑念を抱いた華美であるものの、とはいえ他の生き方に変えることもまた難しいことであるとも自覚します。

つまりは若いうちに大金を手にして、人生を謳歌しなければなんの意味もないということになるが、たとえ今大金を手にしたとしても、華美は自分が豪遊などせず優良配当銘柄の株を買っている姿しか思い描けなかった。資産を複利で増やした10年後には、そのさらに10年後の複利効果を考えている気がする。

人生を謳歌すること、それは直幸が良しとした考えではあるものの、それはそれで同意できなかったわけですから、自分の道も、直幸の道も、どちらにも明るさだけを感じることができないというのが、この小説の核心でもあるのでしょう。

改めて、 "Phantom" とはなんなのか

ここまでで、世相を映した主要な登場人物の生き方と、その先にある問題点のようなものを見て、それがこの小説のコンセプトなのかもしれないと考えました。

そうしたとき、改めてそんなストーリーやコンセプトを持つこの物語に「Phantom」と名付けたのはなぜなのでしょうか。

 

ちなみに、作中には「Phantom」という英単語こそ出ないものの、「ファントム」という言葉は一度だけ出てきます。華美と直幸が見ていたニュースでとある交通事故が取り上げられますが、その場面で

「さすがロールスロイスは頑丈だな。軽じゃひとたまりもない」

「そうなの?」

「あれはファントムだから、5000万以上はするよ。金持ちが死にたくなくて買うあんな頑丈な車にぶつけられたら、燃費第一で軽量化してアソビもない100万円の軽自動車は、ぺしゃんこになるよ」

という短いやりとりがあります。

この事故によって、頑丈なファントムに乗っていた老人は軽傷で済み、軽自動車に乗っていた若者は死亡したのですが、主人公の華美が軽自動車に乗っていること、老人を守ったファントムが華美の目標とする5000万円を上回る値段をつけていることと合わせて、なかなか象徴的なエピソードになっていました。

 

このエピソードを含めて、改めてこの小説における "Phantom" の意味を汲んでみると、

  • お金で老人の命を守った象徴としてのロールスロイス・ファントム
  • 自分の年収と同じ収入を生み出す分身としてのファントム
  • FIREを目指す生活の先に見えた哀れな幻影としてのファントム
  • 閉鎖的な世界で崇められる偶像としてのファントム

のような意味合いでしょうか。

誰しもが内なるファントムを持っていて、その良い側面を願って生きていたり、悪い側面に気づかない、あるいは気づかないフリをして各々が生きる姿を描いたのが、本作『Phantom』なのかなと、ここまでつらつら書いてみて思いました。

お金とは "シンライ" なのか

あと、最後の最後でやや皮肉めいたエピソードが出てきます。

物語の序盤から中盤にかけて直幸はサロンの教えに従い、お金ではなく他者への協力と貢献によって積み重なる "シンライ" が大事だという考えを持ち、華美はこれに違和感を感じていました。
このシンライの考えはサロンコミュニティを支える根幹であり、表面上は「こんなシンライ溢れる社会を作ろう!」というのが仲間を集める原動力にもなっていました。

その傍ら、物語の核心ではなかったものの、主人公の華美はかつての地下アイドル活動の延長として、コスプレの趣味を持っていることが描かれます。
その流れで、終盤のゴタゴタが一段落し、物語の締めに向かう中で、「月額でお金を取ってカメラマンに撮影される」話が出てきます。
きちんとした機材を揃えたカメラマンに写真を撮ってもらうことは本来お金を払うほうの話のように思いつつ、ここでは直幸がサロンに対して月額を払っていたように、華美が月額を受け取って撮影させる構図です。

華美自身も、お金を受け取って撮ってもらうということに困惑しつつ、次のようなやりとりで納得を得て、月額を貰う側となって物語が終了します。

華美が素直な疑問を口にしてみると、少し間を置いてからカメラマンが答えた。

「高性能カメラを買ったら、ある程度綺麗な写真なんて誰でも撮れるんですよね。ちょっとライティングを工夫してシャッターをきって現像したら誰でも綺麗な写真を撮れちゃうから、ハードディスクにデータを保存するだけだと、虚しさ感じちゃうんですよ。自尊心を満たすには人から認められるしかなくて、プロになるのが一番いいんだけど、プロとして注文を受けるのはやっぱ難しいから、お金を払ってでもモデルさんの写真集づくりに貢献したい、ってなるんですよ」

「そうなんですね……。まあ、そういう人たちの夢を叶えてあげるのは、悪いことではないですけど」

「そうだよ紫柚ちゃん(注:華美の活動名)。ただ、誰でもウェルカムにするとクソみたいな変人とかも寄って来ちゃうから、本気度をはかるフィルタリングとしてお金をとるのは、私たちにとって最低限度の安全策だと思うんだよね」

ここで華美が受け取ることになる月額はある種、相互の活動を結びつける "信頼" を担保するためのお金でもあるわけですが、そこに直幸が支払っていた月額とどんな違いがあるでしょうか。

そして、他人に貢献したいとするカメラマンの思いがあり、その上で「お金を取って自分の活動に協力させる」ようなこの月額には、かつて華美が否定をしていた "シンライ" と、どのような違いがあるのでしょうか。

なかなか、皮肉めいた終わりだなぁ、と不思議な感覚で本を閉じました。

 

不思議な読み味だった

冒頭にも書いた通り、読み終わってみて感じたのは、なんだか不思議な感じでした。

現実に立脚するように、そして特段特異な設定も盛り込まないようにして構成されたストーリーとしては、あまり面白いものとは言えませんでした。
終盤のムラへ乗り込んでいくシーンなどは、なんとなく百年法での拒否者ムラを彷彿とさせましたが、展開自体には驚きもなく、ただただ流れていった感じがしました。

しかしこうやって長々と感想を書いているように、結構考えることが多く、これはこれで満足感の残る読み味だと感じています。
ノンフィクションのようでいてフィクションであり、フィクションのようでいてノンフィクションであるようなこのストーリーが、結構色々なイメージを与えてくれたので個人的には嬉しい薬になったような感覚です。

なんというか、エンターテインメントとして読んで終わりにするのであればオススメできない小説でしたが、「お金と生き方」みたいなテーマに興味を持てる人なら、結構面白く読めるような気がしました。興味を持った人はぜひどうぞ。

 

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急げ!Kindle本冬のキャンペーン!

キャンペーンやってるのは知ってたんですが、よく見たら気になる本がそれなりにあったのでちゃんと見てみることにしました。

Kindle冬のキャンペーン

12/13現在、Kindleでは以下のキャンペーンが実施されています。

1つ目のやつはもうすぐ終わってしまいますね。

では急いでチェックしてみましょう。

50%ポイント還元 Kindle本冬のキャンペーン

では1つ目のキャンペーンから。こちらは12/16までです。
こういうときに備え、日々気になる本があったらとりあえずほしい物リストに入れておき、こういったキャンペーンのときに値引きがないかチェックするようにしています。

今回のキャンペーンは一律50%ポイント還元になっていますが、こうして一覧としてみる分には何も変わっていないように見えるので注意が必要です。

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気になる本はほしい物リストへGo

ではこのリストを含めて、気になる本をチェックします。

Phantom(羽田 圭介) 1,400円[700p]

今回、ちゃんとキャンペーンチェックしなきゃと思いなおしたのがこいつです。

羽田圭介の小説ですが、

外資系食料品メーカーの事務職として働く元地下アイドルの華美は、 生活費を切り詰め株に投資することで、 給与収入と同じ配当を生む分身(システム)の構築を目論んでいる。 恋人の直幸は「使わないお金は死んでいる」と華美を笑うが、 とある人物率いるオンラインコミュニティ活動にのめり込んでゆく。 そのアップデートされた物々交換の世界は、 マネーゲームに明け暮れる現代の金融システムを乗り越えゆくのだ、と。

ということで、お金を題材にしたもののようです。
「給与収入と同じ配当を生む分身」っていうと何のことやら、ですが要するにこれはFIREを指している話なんですね。

 

実際に読んだ方からは、

とも称されており、読んでみたいなと思って 存在を忘れて いました(棒)

ぜひ買おう。

臆病者のための株入門(橘 玲) 817円[409p]

続いては お金持ちになれる黄金の羽の拾い方 で有名な橘玲さんの本。
タイトルにある通り、「株に憧れるけどやっぱり怖い...」みたいなことはよく思うので、何か得るものがあるかなと思って気になっていました。

 

あとよく見たらこの黄金の羽も50%還元対象ですね。とても面白い本なので読んだことない方はこれを機にどうぞ。

Adaptive Markets 適応的市場仮説―危機の時代の金融常識(アンドリュー・W・ロー) 4,703円[2,352p]

こちらは、

「効率的市場仮説」に代わる新理論
心理学・神経科学・進化論・人工知能など最先端科学の成果を取り入れたバイブル、ついに刊行!

提唱者による決定版
「金融市場は経済法則では動かない。 金融市場は人間の進化の産物であり、むしろ生物学の法則で動く

っていう触れ込みに興味を持ちました。個人的に効率的市場仮説はよくできた説明だと思っているので、それに代わる、って言われるととても興味をひかれたのを覚えています。

 

が、4000円超えということで手が止まってとりあえずほしい物行きしたんでした笑
経験則的に、こういうニッチな本は待ってたら文庫版が出て安くなるみたいなことはないので、今後こうやって悩み続けるくらいなら思い切って買ってしまえば...という気もします。うむむ。

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。(藤吉 豊, 小川 真理子) 1,650円[825p]

ちょっとテイストが変わって物書きの本。

こちらの雑記ブログはそこまで気にしていませんが、マネーブログ側は上手く文章書きたいなーと思っているのでこういった本をたまにパラパラ見てますが、さすがベストセラーを集めただけあって、ワインポイントアドバイスみたいなものをよく感じられて、いいなと思っていました。これは買っておこう。

藤子・F・不二雄の発想術 (ドラえもん)(藤子・F・不二雄) 770円[385p]

なんかよくわからんけど面白そう。

捨てる。 引き算する勇気(やましたひでこ) 1,386円[693p]

断捨離の本は多いけど、どちらかというと考え方レベルでの「捨てる」話らしい。ちょっと気になる。

3月のライオン 1-16巻(羽海野チカ) 8,643円[4,322p]

なんとなーく読んでみたいと思っていた漫画。全巻が50%還元対象。ゴクリ。

 

羽海野チカさんといえばコロナ関連情報の発信で有名になった忽那賢志さんとの "再会" エピソードが素敵でそれ以来なんとなくファンの気持ちになっていました。

うーん、何度読み返してもいい。忽那からくつ王っていうネーミングも好き。

金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論(北村 慶) 1,400円[700p]

こちらは既にTwitterで見かけて買った後、すでに読み終えて別途書評に起こそうと思っていますが、とてもいい本だったのでおススメです。

言ってることはインデックス投資の話なので真新しくはないんですが、それを支える論拠がしっかりしていて、じっくり理解を深めながら読んでいくことができました。最初の1冊にするにはまだ難しいところもありそうですが、何冊も読むよりはこれを早々に読んだほうがいいかも?とも思える1冊でした。

最大70%OFF Kindleクリスマスセール

続いてはこちら。こちらはそもそもの値段が安くなっているタイプです。

ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版>(バートン・マルキール) 1,925円[30%OFF]

泣く子も黙るインデックス投資の名著。

大雑把に言えば「インデックス買ってガチホしろ」と言ってるだけだけど、そのために他の投資手法がなぜだめかばったばったと斬り捨てていく感じ、たまりません。

敗者のゲーム〈原著第6版〉(チャールズ・エリス) 1,047円[44%OFF]

インデックス投資の教科書があるとしたら先ほどのウォール街のランダム・ウォーカーに並ぶのがこの敗者のゲーム。
こちらは特にほかの手法をディスることはせず、「市場というものを冷静に見たら、こうなる」というトーンで書かれています。

どちらも分厚い本ではありますが、10年20年とインデックス投資を信じようとしているなら、そんな自分を貫くためにも一度これらを読み切るくらいの気概はあってもいいかもしれません。(踏み絵的な発想)

けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本(ingectar-e) 916円[54%OFF]

いわゆるデザイン本です。

「よはく」と言ってはいますが、デザイン全般を扱う本のようなのでややミスリードなタイトルかも?と思います。
が、中身は色々なデザイン例に対してOK/NGを提示して、なぜだめなのかを解説するようになっているので、個人的に好きなタイプです。買おう。

Winny 天才プログラマー金子勇との7年半(壇 俊光) 880円[56%OFF]

こちらはすでに持ってて読んだのでただのオススメですが、IT技術者としてはなかなか思うところのある本でした。

ファイル共有ソフトWinnyも一因となって社会問題化した違法ファイルダウンロードではありますが、果たしてそれを可能にしたソフトウェアの開発者はその犯罪を "幇助" したことになるのか?というのが争点になり、最終的に無罪判決が出るまでの話になっています。
最終的に2011年に無罪が確定しますが、2013年に心筋梗塞で無くなってしまい、驚いたことを覚えています。

最近でもCoinhive事件が似た雰囲気を持って争われていますが、新しい技術による疑わしい行いと、その善悪を問う営みはこれからも続いていくと思うので、色々と考えさせられる1冊です。

不動産投資の羅針盤豊かな不動産ライフを手に入れる一番わかりやすい教科書(TerraCoya大家の会) 749円[55%OFF]

不動産の本ですが、評価がかなり高かったので気になりました。当たりだといいな。

伝説のファンドマネジャーが見た日本株式投資100年史(山下 裕士) 799円[57%OFF]

日本株の歴史の本。
事実は小説よりも奇なりというので、なんだかんだ長いスパンを扱って年の功で攻めるタイプの本はなかなか面白い。

戦後の財閥解体からはじまり、高度経済成長を経てバブル崩壊に向かう市場を見る経験はほとんど今を生きてる人にはできないことなので、単純に貴重な話だと思った。
特に、「○○が好調になった。一方そのころ××は...」というように、一見○○と××の関連が見えなくても、現実にそれが起こっていたという話は、個人的に面白く読めた。

 

おわり

スルーしようかと思っていたけど、ちゃんと見てみたら色々と気になる本が見つかってしまった...。

まぁ年末に読書の時間はいっぱいあるだろうし、いろいろ手を出してみますかね...🙄

 

 

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ついに現れたAlder Lakeおじさん

どうもこんにちは、Alder Lakeおじさんと申します。ついに新しいPCを手に入れましたので、改めてご挨拶申し上げます。

私の名前はAlder Lakeおじさん

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いきなりおじさんを自称してなんやねんと思われる方もいらっしゃると思いますが、私は少し前までHaswellおじさんを自称しておりました。

詳しくはこの記事(?)を読んでもらえればよいですが、まぁ要するに古いPCを使い続けているおじさんのことです。2013年リリースのIntel CPUがニックネームでHaswellだったのでHaswellおじさんというわけです。

 

で、そんなHaswellおじさんを自称する私でしたが、1か月半ほどまえに突然愛するPCちゃんが臨終を迎えてしまいました😇

悲しい...。

 

しかしHaswellおじさんをいつまで続けるのか内心悩んでいたところはあったので、これはもうHaswellくんが最後の力で背中を押してくれた、そう思っています。ありがとう、ありがとうHaswellくん...🥺

ということがあり、このほど2021年11月に発売されたばかりの第12世代Intel CPU、Alder Lakeを搭載したPCに刷新しました。ちまちまパーツ交換/増設はやっていたものの、CPUから丸ごと変えたのは実に7年ぶりですね。

 

そう、私の名前はAlder Lakeおじさん🥸(2回目)

 

結局どんなスペックにしたの?

あとあと気になることもあるのでメモがてらスペックを。

  • CPU
  • MEM
    • Crucial DDR5-4800 16GB×2(32GB)
  • M/B
  • SSD
    • Crucial M.2 NVMe 1TB
    • [流用] Crucial M.2 NVMe 500GB
  • GPU
  • OS
  • ケース
    • CoolerMaster CM694

結局のところ、悩んだのはCPUでした。
Alder Lakeにすると言ったところで、選択肢は i9 / i7 / i5 の3通りあるわけで、どれを選んでも現行よりは確実に性能は上がるわけです。特に、実際の売れ行きを見ても i5 のコスパは素晴らしく、未だに品薄が続いていると聞きます。

その前評判は構成を考えていた発売当初からあったので、i5で無難にいってもいいかなーという気もしていました。

うーん、うーんと悩みながら、やはり現行PCが i7 だったことを踏まえると、この時代でも i7 クラスのものを持っていたい...という思いが強く、そして約4万円で10Core/16Threadの i5 と、約6万円で12Core/20Threadの i7 を考えたときに、2Core/4Threadで2万円...それなら...という気持ちで i7 を選びました😇

ちなみにCPUスペックを見慣れた方なら10Core/16Threadとか12Core/20Threadの気持ち悪さを感じると思いますが、これこそがAlder Lakeの特徴である非対称コア構成(big.LITTLE)によるものです。よくわかりませんが新しいものって心惹かれますよね。

Alder Lakeっていいものなの?

さてそうやってついにこの手に収まったAlder Lakeですが、当然ながら今の時点では特に快適とも不快とも今の時点ではわかりません。とりあえずズラリと並んだコア一覧はなかなか壮観だという気持ちでいっぱいです。

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Alder Lakeのコア模様

あ、でもLightroomによるデジカメ写真管理は目に見えて操作が速くなった気がします。やはりLightroomによる現像やコレクション表示はCPUヘビーな処理みたいですね。

 

しかしCPUがどうとかいう前にWindows 11の使いにくさというか融通の利かなさが結構気になりました...。タスクバーの位置を右にしたいんですが今のところ下固定の仕様のようで...🤮

一応レジストリをいじると強制的に位置を変えることができるようですが、アイコンがバグったりと実質的に使い物にならないようなので、現時点では下固定だと思わざるを得ないようです。たのむぞMicrosoft...信じてるぞ...。

ちょっくら乱数生成でも

先日ふとしたアイデアから、Excelで株価をイメージした乱数を生成させようとしていました。
言葉でいうと「250日(≒1営業年)で+7%に着地するような、正規分布する疑似乱数」ってことになりますが、250日分の乱数1セットを1年分として、それを1000回くらいやろういうものです。

数式的には完成して、ポチポチパラメータを変えながら色々見てみようと思っていたんですが、これがやや時間がかかり、ちょっと記事を書く上ではテンポがよくありません。

既にこのときには、新しいPCを発注していたので、新しいPCではより速く計算が終わることを期待して少し温めていたわけです。

 

そしてついにニューPCが到着したので、満を持して乱数生成に再チャレンジしてみました。

Core i5 4210M(2Core/4Thread)の場合

まずは仮PCとして働いてもらった第4世代 i5 の場合です。

f:id:valuask7:20211212024543p:plain

Core i5 4210Mの場合

見事にCPUが張り付いています。メモリは張り付いていないので典型的なCPUネックな処理だということがわかります。

そして気になる1000回分の計算時間は...

 

記録:33秒

 

ふーむ。まぁこんなもんでしょう。待てなくはないんですが、ちょっとじれったいですね。

Core i7 12700K(12Core/20Thread)の場合

それではお待ちかねのAlder Lakeです。

f:id:valuask7:20211212024831p:plain

Core i7 12700Kの場合

なんということでしょう。先ほどはあれほど分かりやすく張り付いていたにも関わらず、今回は全コア張り付きにすらなっていません。全コアで見た使用率は約60%ということでした。

そんなCore i7 12700Kの結果は...

 

記録:6秒

 

おおー。5倍以上速いですね。これなら再計算ボタンをポチってコーヒーをひとすすりしたら計算終わってそうです。

しかし60%の力でこれなので、100%出したら4秒くらいになるのでは?と思わなくもない🤔

 

新しいCPUはいいぞ

というわけでついにAlder Lakeおじさんデビューしました。

i5 にするか、 i7 にするかと悩んでいたこともありましたが、お金を払ってしまった今となってはもはやどうでもいいことです。

新たに手に入れた潤沢なCPUパワーをもとに、色々楽しいことができたらなーと思っています。

 

 

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使命感で物色するAmazonブラックフライデー2021年11月 - その②

それでは引き続きAmazonブラックフライデーを物色していきます。その①はこちら。

Amazonバイス

ここでAmazonセール恒例、Amazonバイスのところも少し見てみましょう。

Amazon FireTV Stick 4K Max(3,980円)

まずはこちらのFireTV最新作。一昔前は非力だとされていた直挿しタイプですが、今や立派に4K出力できるパワーになりました。
接続はWi-Fiですが、Wi-Fi6に対応しているので自宅Wi-Fiが速ければそうした悩みもないでしょう。

また、AmazonバイスでありながらHuluやNETFLIXなんかも普通に見れるので、古いテレビやただのモニタをスマート化するにはこれほどお手軽なものはありません。

Amazon FireTV Cube(7,980円)

続いてこいつ、FireTVのCubu版です。
こちらも4K対応なので先ほどのStickタイプと何が違うんだという話ですが、こいつはスマートスピーカーのAlexaを兼ねます。

なので起動する手間がないことや、スペック自体もこちらが高いことから、常用時のスムーズさはこちらが上みたいです。価格的にも倍くらい違いますしね。

ただ、スマートスピーカーを兼ねていることから「他のスピーカーから最低30cm離す」という設置制約があるので、買う場合にはレイアウトを少し気にする必要があるようです。

Amazon Echo Show 8(6,990円)

Alexaを兼ねるスマートディスプレイ、Echo Showの8インチ版です。定価で15000円なのでなんと半額以下の大盤振る舞いです。

他にも5インチのEcho Show 5(3990円)や10インチのEcho Show 10(18990円)なんかもあります。さすがに10は高いですね。

Amazon Echo Dot(3,980円)

あとはシンプルなAlexa搭載スマートスピーカーのEchoシリーズです。
第4世代になって時計表示できるやつが加わりました。

本当にEcho機能だけのものであれば、第3世代Echo Dotが1490円で投げ売りされています。一応定価は4980円なので70%オフということになるらしい。

アプリから自由に操作できないEcho Dotの場合、Echo Dot専用のAmazon Music Unlimitedがあり、月額380円で利用できます。ながら聴きしかしない人にとってはいいプランですね。

Amazon Kindle Paperwhite(11,980円)

こちらはAlexa関係ないですが、Kindle端末のPaperwhiteです。本を読むなら白黒で、って話に加えて、こちらはとにかく軽いです。単なるタブレット端末であるFireシリーズはどうしても400gくらいになってしまいますが、Paperwhiteシリーズは200gくらいなので、端末を持つ手が疲れにくいようになっています。
また、Paperwhiteは防水にもなっているので、お風呂読書なんかも可能です。

一応カラーのFireタブレットもセール対象になっていますが、Androidタブレット同様、競争力を失いつつありますね。

 

日用品など

それではAmazonバイスを離れていつもの感じに戻ります。

トンボ 漬物容器 4.1L(1,520円)

去年の今頃に買ったと思いますが、漬物用の容器です。
こいつはフタのところで漬物に重みをかけられるので、白菜も一晩したらずいぶんコンパクトになって漬かってくれます。

漬物を作る場合、漬物石を使うパターンもあるでしょうけど、容器と一体になったこのタイプはなかなか便利だなと思いました。

このリンク先は4.1Lタイプで白菜1/4がちょうどいいくらいですが、半玉までいける6.1Lタイプとか、よりコンパクトな2.1Lタイプもありますので、一度に漬けたい量に応じて買うとよいでしょう。

Panasonic 単4充電池(1,090円)

充電池でおなじみのeneloopです。ちょいちょいタイムセールなんかで1200円くらいになりますが、さすがブラックフライデー、1100円くらいまで下がっています。

また、電池というだけの話であれば意外とAmazonベーシックに割り切る話もあります。

こちらは36本セットで700円。
eneloopは2000回ほど充電できるとされていますが、いかんせん4本なので多くの機器をじゃんじゃん使うにはあまり向きませんし、充電も面倒です。なので業務的に使う場合にはこういった割り切りもありでしょうね。ちなみに100本売りもあってそちらは1700円弱とさらに単価は安いです。

ちなみに、同じくAmazonベーシックで充電池もありますが、レビューなんかを見てると自然放電が速いとか品質的にイマイチなようなので、

  • 品質を求めるなら高くても国内メーカー
  • じゃんじゃん使うなら安いAmazonベーシック

って割り切りになるでしょう。

Panasonic 単3充電池(1,080円)

同じ話ですが単3型です。割引率はこちらのほうが大き...く見えますが、なぜか直近に値上がりしていたようです。

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Keepaによる1年グラフ

1年を通じてみると1400円くらいなので、やはり同じくらいの割引率でした。

あとはこちら、高出力タイプの黒Loopもセール対象になっています。

通常の白LoopではOculus Quest 2のTouchコントローラに使えなかったので、意外とこの黒Loopが大事な存在になりました。

Amazon 収納ボックス(1,424円)

もうすぐ年末、つまり大掃除の時期ですが、先だって掃除用品や収納用具を物色しておくのもブラックフライデーはいいタイミングです。

この収納ボックスは布製で使わない分はパタンと畳んでおけるため、必要に応じて使える便利さがあります。

アズマ 窓ふきワイパー(442円)

大掃除シリーズということでこんなものも。
ふと家の窓をみてみたらずいぶん汚かったのでこいつで掃除しようと思います。

ダイヤモンドパッド タイル研磨スポンジ(1,091円)

たまにしか掃除しないといえばこのへんの陶器系ですが、いろいろ試した中ではこいつがなかなか強力だったので愛用しています。また買い足しておこう。

厳密にはブラックフライデー対象ではないですが、今だと20%オフクーポンが適用できるようです。お得。

ジョンソン 排水口クリーナー(722円)

パイプユニッシュPROの3本セット。なかなか安い。これも大掃除アイテムですね。

バスクリン 入浴剤(2,404円)

個人的オススメの入浴剤、きき湯シリーズ。右上の森の香りが好き。

飲料・食品

続いて食べ物系。備蓄系が主体になるので結構物色は難しいですが果たして...。

コカ・コーラ 緑茶 2L×8本(1,043円)

まずは無難なところでお茶から。茶葉のあまみおいしいですよね。

しかし、見出しのところ、「社名 商品分類」みたいに書いていますが、この書き方だとなんだか不思議な感じがしますね。

SOLIMO シーチキン缶 12缶(1,148円)

名前こそAmazonブランドのSOLIMOになっていますが、パッケージからわかる通り中身は安心と信頼のはごろもフーズです。セール価格で1缶100円切りはなかなか。

あとは、マイルドを超えてノンオイルにいきたい人はこちらのいなばのシーチキンもブラックフライデー対象で1缶100円くらいの水準です。

オイルに漬かってるようなイメージがあるシーチキンを思うと、このスーパーノンオイルタイプは別物に近いですが、筋トレなんかで高タンパクな食生活を目指してる人にはちょうどいいみたいですね。

日清フーズ パスタ 1.6mm 400g×6袋(1,595円)

個人的に感動のテクノロジーである早ゆでシリーズですが、6袋セットで1600円くらいになっています。1袋あたりで270円くらい。

最近はこのパスタをさっとレンジ調理でよく食べてます。めっちゃ楽チン。全人類におすすめしたい(大げさ)

パールライス 白米 5kg(1,835円)

印象としては珍しかったですが、青森県のブランド米、青天の霹靂がセール対象に入っていました。元々は5kg3000円くらいの米なので、あまりお米のグレードを気にしたことがない人は一度食べてみるといいかもしれません。

色々試したいわぁ、なんて人はこういうお米ギフトタイプがいいかもしれません。

この中に入っている「竜の瞳」というお米は5kg 6000円クラスの高級品ですが、粒の大きさはさすがブランド!と思うレベルですので試してみてほしいところですね。

さすがに常食するには高いので、ウチは右下のつや姫に落ち着いています。

そういえば昔こんな記事も書いてましたね。ちょうどここで紹介してる「つや姫」「森のくまさん」「竜の瞳」が上のギフトセットに全部入ってて感動した。

PC周辺機器

それでは最後にPC周辺機器をみて終わりにします。

ノーブランド 電源タップ(1,700円)

ノートPCで作業する人は結構便利かも?

Razar USBゲーミングヘッドセット(9,980円)

ゲーミング用品メーカー、Razarのヘッドセット。通常12500円なので20%ほどお得。
Razarのゲーミングヘッドセットだともう少し安いものもありますが、買うならこれくらいしたほうがいいんじゃないかなーという印象です。

ちなみに、ゲーミングヘッドセットはFPSなんかで「敵の位置が聞き取りやすい」ような音作りを優先しているので、素直に音楽を聴くには向かないタイプです。
緊張感ある映画とかでもいいかもしれませんが、特殊な用途向きなのは知っておくとよいでしょう。

HP 15.6インチノートPC(98,500円)

8コア8スレのRyzen 7 4700Uに16GBメモリ、1TB SSDという現代の人権が感じられる構成ながら、10万円を切っているのはなかなかです。

どちらかといえば13.3インチのこちらのほうが人気のようですが、同等スペックだとやはり小型のほうが高くなりますね。約1万円増し。

とはいえこっちはRyzen 7 5800Uの8コア16スレなので、同等スペックというかワンランク上っちゃ上ですね。

LG 27インチWQHDディスプレイ(34,800円)

端っこで固定するタイプのWQHDディスプレイ。「27インチWQHD」ってだけだとやや高いんですが、その理由はディスプレイ側でUSBハブ機能を持っているからです。

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USB Type-C1本で電源供給とハブ接続を兼ねる

最近のノートパソコンはUSB Type-Cの給電になっていることが多いですが、USB Type-Cといえば高速転送が可能なためにディスプレイ信号も流せるようになっています。なので最近はHDMIだけでなくUSB Type-Cでディスプレイ接続できるディスプレイも増えており、これもその一種です。

そうすると、「あれ、ディスプレイ信号と一緒に給電もできんじゃね」となって、色々まとめられるようになります。

このディスプレイはその最たるもので、

  • ディスプレイ→PC:給電
  • PC→ディスプレイ:ディスプレイ出力、ハブ接続

を1本のケーブルでやってのけます。

なので、ノートPCを色々な場所で使う人の場合、「外出先は単独で使うけど、帰宅したらディスプレイやキーボードをつなぐ」なんて人も多いですが、このタイプだと自宅用のマウスやキーボードはディスプレイ側につないでおけばよいことになり、ノートPCと周辺機器の接続が簡単になります。

27型WQHDだと物足りないとなると、34インチUWQHDクラスになりますが、値段が倍くらいに上がるので悩ましいですね。

こいつらはUWQHDディスプレイ×USBハブのタイプでかなり安価なほうですが、その分パネルがVAタイプなので映像クオリティとしては一歩劣る感じですね。IPSタイプだと10万超えなので、なかなか勇気のいる価格です。

Type-C接続のウルトラワイドに悩んだらこちらのページを見てうんうん唸るとよいでしょう。

LG 34インチUWQHDディスプレイ(48,480円)

で、USB Type-C接続とかハブ機能にこだわらなければついに5万円以下で3440×1440の曲面UWQHDディスプレイが出てきました。

こちらのHUAWEIのMateView GTもそれにほぼ同じスペックですが、マイク内蔵&サウンドバー付きということで値段が上がっています。一見よさそうですが、サウンドバーが前にせり出してて邪魔そうなのと、音質もそこそこのようなのでコンセプトがよくわからない製品になってたので値段のこともありLGのこっちがいいかなーと思いました。

IO DATA 2ベイHDD NAS 8TB(28,680円)

買ったらセットアップしてすぐ使えるHDD装着済みのNAS
表記上は2ベイモデルの8TBになってるけど、実際には4TB×2が挿さっているのでRAID 1ミラーリングすると実効4TBになる点に注意。まぁ、この値段だしね。

もう少しクオリティを求めたいのであればSynologyやQNAPあたりのNASキットに自分でHDDを装着したほうがよさそうです。(値段は多分トータルで倍くらいになる)

東芝 3.5インチHDD 14TB(33,720円)

こんなもんどこに需要があんねんと思いつつ、面白かったので取り上げてみます。東芝の14TB HDD。今やある程度手が出るレベルで10TB超えのHDDがあるんですね。

今のところのバイト単価の最安クラスは6TBで1万円くらいだそうな。安くなったもんです。

Crucial M.2 NVMe SSD 1TB(11,980円)

PCパーツの流れでSSDも。
SSDが出始めたときは1TB10万円くらいのイメージでしたが、こちらも今や1TB1万円くらいが珍しくなくなりました。

Team DDR4 PC4-25600メモリ 16GB×2(13,980円)

PCメモリはいよいよDDR5の時代に入っていますが、半導体不足のこともあり、まだまだ価格的にはDDR4が有利な状況です。自作界隈では逆に価格がこなれてきた型落ちDDR4や第11世代Intelなんかで組むPCが注目されてるとか。

 

おわり

ふー、今回もやってやったぜ。

不毛な活動のような気がしますが、製品トレンドの移り変わりとか価格帯をアップデートできるので意外とやってて発見があります。

それでは、またいつかお会いしましょう。

 

 

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使命感で物色するAmazonブラックフライデー2021年11月 - その①

今年もやってきましたAmazonブラックフライデー。何がなくても物色するのがガジェット民の嗜みなのでざっと見てきました。

物色始める前に

Amazonセールを物色する前には、息をするようにキャンペーンなどを確認しておきましょう。大体2つあります。

ポイントアップキャンペーン

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エントリーして10,000円以上買い物するとポイントアップです。

ギフト券チャージキャンペーン

もう一つはこちら。

チャージしたら最大3%ポイント

カード払いだとしてもこちらを経由するのがお得です。

価格トラッカー

あとは、変な価格つり上げから自衛するために価格トラッカーも入れておきましょう。

Chrome(+Edge)のほか、Firefoxにも対応しているのでPCから見る人は使えるでしょう。

 

家電(一般)

それではまずは普通の家電から。

東レ 浄水器(3,520円)

浄水器はつける家つけない家まちまちですが、つけると結構違うのでおすすめです。

ランニングコストが気になるかもしれませんが、おおよそ50日で交換となり、交換カートリッジが2500円くらいなのでそれをどう思うかという話ですね。

浄水器はほぼ「東レ」「クリンスイ」「パナソニック」の3社でできており、各社エントリー&ハイグレードの2パターンくらい用意しています。
その他、「交換までの日数が液晶表示される」ような、

こういうタイプもありますが、浄水機能を担うカートリッジは同じなのでほんとにこの液晶機能だけの違いですね。大体各社2000円くらいアップします。

COSORI 電気ケトル(6,380円)

最近増えてきましたね。シャレオツ&温度調節ポット。
以前は1万円以上の高級機カテゴリでしたが、最近では7000円くらいのものも珍しくなくなってきました。

類似製品としては、

なんかがあります。このテイストのものはバルミューダが元祖っちゃ元祖ですね。

ドウシシャ ファンライト(8,380円)

このブログではお馴染み(?)の風の出るライトです。詳しくはこちらをどうぞ。

定価10,800円のところ今なら8,380円。
さらにさらに、今なら700円オフクーポンが適用できるのでなんと実質7,680円なのだ!やすぅい!

ちなみに姉妹品のシーリングライトタイプもセールになってます。こちらは26,000円→19,000円くらいの感じ。

多機能ライトに興味が出た方はこちらもどうぞ。

townew 全自動ゴミ箱(13,980円)

これもいつぞや紹介した気がしますが、フタが自動で開くのはもちろん、袋の交換まで自動でやってくれるゴミ箱です。詳しくはこちらの動画をご覧ください。

こちらもランニングコストが気になるところですが、ゴミ袋1枚あたりにすると20円くらいの計算になります。25回でカートリッジ交換。

難点はゴミ箱として小さいことですが、そもそもキッチンに巨大なゴミ箱を置きたくないタイプの人にはちょうどいいかもしれません。

デロンギ コーヒーメーカー(47,800円)

さてまたやってきましたデロンギのコーヒーメーカー。
前回のプライムデーでは見送りましたが、その後コーヒーメーカーにガタがきていることが判明したので、いよいよ買う時がきたかと思っています。ゴクリ。

置き場所つくらなきゃ...。

家電(スマート系)

今回もスマート家電が色々とセールになっています。

NatureRemo スマートリモコン(3,980円)

スマートリモコンといえばNature Remoですが、温度センサーのみを搭載しているminiがセール対象になっています。湿度計や照度センサー、人感センサーがついている無印は9,980円と高いままでした。

スマートリモコンの類似品として、SwitchBotのHub Miniがありますが、

こちらは温度センサーからして別売りなので機能的には少し劣りますね。でもその分少し安いですし、周辺機器との連携はSwitchBotサイドのほうが充実してきているので、これからスマートホーム化していきたいという人は悩ましくなってきたかもしれないですね。

今年はGoogleも純正でネットワークカメラ、Google Nest Camをリリースしたこともあり、ネットワークカメラも手の届きやすいアイテムになってきました。

ネットワーク系アイテムを発売しているTP-Linkもtapoシリーズで展開しているので、ペットなんかを飼っている人は買ってみてもいいかもしれません。

同じくTP-Linkのスマートアイテムであるスマートプラグもセール対象になっていました。既存のデスクライトなんかをスマート化したい場合は、コンセントとの間にこいつを忍ばせる手がありますね。

TP-LinkのtapoブランドとKasaブランドの話もここにまとめてあります。

スマートホームの入門編としてわかりやすいのは電球ですね。
PhilipsのHueシリーズはその先駆け的な製品でしたが、最近だと中華系の怪しいメーカーやアイリスオーヤマなんかの国内メーカーも独自のスマートLEDを発売したりしていますので、価格帯がずいぶん下がり、1個2000円未満の水準になりました。

というわけでこちらは同じくtapoシリーズのスマートLEDです。2,000円ですが300円クーポンが使えるので実質1個1,700円ですね。

ちなみにさらに安いものとしてこれまたSwitchBotのスマートLEDがあります。こちらは1,899円の25%オフなので1500円弱になります。うーん安い。

さらにさらに、もっと安いのがMagic Hueシリーズで1個1300円くらいになります。

僕がスマートホームに手を出し始めたのが2019年頃ですが、その頃はほんとにPhilips Hueくらいしか選択肢がなくて高いなーと思ってたんですが、当時からMagic Hueはこれくらいの価格だったのでやや怪しみつつも使い始めてみました。
いまのところ1個も壊れてないですし、個人的には悪くない製品だなーと思っています(が、いかんせん怪しいので積極的には薦めない笑)

SwichBot スマートカーテン(6,740円)

さてここまで何かの廉価盤としてしか紹介していなかったSwitchBotですが、ここで今のところSwitchBotならではな商品です。

こちらはスマートカーテンとしてカーテンレールに取り付けると、カーテンの開け閉めを自動化できるアイテムです。
時間連動にして、「朝になったらカーテン開ける」ことを自動化できます。

あとウチに装着の余地があるスマートホーム機器って実質これくらいなんですが、さすがにこいつの必要性を見いだせずに手が出ていないアイテムです...😇

こんな感じでスマートホーム化を進めていくと、多分Wi-Fi接続機器が増えすぎてWi-Fiが不安定になります。
一昔前のWi-Fiルータは同時接続10機器くらいしか想定してなかったので、スマートアイテムをヒョイヒョイ繋げていこうとするならこのあたりも変更したほうがよくなります。

一応このDecoシリーズだと100機器でもなんとかなるという謳い文句なので、接続不安定だなーとなったらWi-Fiルータを疑ってみてください。

ガジェット

続いてはガジェットっぽいもの。

Anker モバイルバッテリー 10000mAh(2,993円)

まずは普通のモバイルバッテリーです。
何の工夫もありませんが、一昔前だと5000mAhしかなかったサイズ感に10000mAh入っているのがこいつの特徴です。

「あっ、モバイルバッテリー忘れた死んだ😇」

ってなるくらいなら、カバンの数だけモバイルバッテリー仕込んでおけばいいじゃん派なので、こいつ買い足してもいいなーなんて思ってます。

Anker コンセント一体型モバイルバッテリー 10000mAh(3,593円)

ここから工夫のあるモバイルバッテリーです。こちらはコンセント一体型。
このタイプも一昔前だと5000mAhだったんですが、きっちり増量してます。

「あっ、モバイルバッテリー充電忘れた死んだ😇」

ってなるタイプの人はこっちがいいかもしれません。

ちなみに、これはUSB出力が1口ですが、5000mAhでいいなら2口タイプもあります。
旅行のおともにするなら2口くらいあったほうがいいかもですね。

こちらは2,174円とさらに安いですが、やはり容量ベースで価格は決まってしまいますね。だってバッテリーだもの。

Anker Qi対応モバイルバッテリー 1000mAh(3,743円)

さてモバイルバッテリー最後はこのタイプ。
最近だとQi充電に対応したデバイスも増えてきたので、「出先でもQi充電を...」と思う人もいるかもしれません。
容量はスタンダードな10000mAhなので、先述の2タイプと合わせてどれがいいか選ぶとよいでしょう。

地味にこいつは端っこがスライドしてスマホスタンドになる特技もあります。

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スタンドにもなる小技

ちなみに、ワイヤレスという話だとMag Safe対応モバイルバッテリーなんてものもあります。たぶん今のところiPhone専用。

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iPhone 12/13シリーズに許された特権

しかしMag Safeテクノロジーに力を使いすぎたのか、このサイズで5000mAhどまり。
実効容量からすると満充電は難しいレベルになるでしょうね。

※容量が5,000mAhのため、iPhone 13 / 13 mini / 13 Pro / iPhone 12 / iPhone 12 Pro / iPhone 12 Pro Maxへの満充電回数は1回未満になります (Anker調べ) 。

商品ページより

Anker PD対応USB Type-C充電器 45W(2,712円)

あとはAnker製品で注目なのはこの手の小型充電器ですね。

コロナでリモートワークが流行った結果、「色々なところに充電器を持ち歩かなければならない」ってこともあり、Ankerをはじめとした小型USB Type-C充電器も流行りました。

このAnkerのシリーズでは20Wの低出力タイプから、PC充電も可能な45W/65Wタイプまで幅広くラインナップされています。特に、この45Wタイプだと「とりあえずMacを充電できる」ということで人気ですね。

あとはちゃんと充電するためにはここから延ばすUSBケーブルも大事なので、何Wまで対応しているか気にしながら買う必要があります。

うちの奥さんがかつてこの罠にかかって「PD対応ならなんでもいいと思ってた」と言ってましたが、PDにもいろいろありますからね...皆さんお気をつけください。

ノーブランド 3 in 1 USB充電ケーブル(769円)

「節操のないケーブル」こと3 in 1タイプのケーブルですが、これも何かあったとき用に1本忍ばせておくと便利です。旅行用カバンに沈めています。

この手のタイプ、意外と「同時同時できない」タイプもあるので買うときは注意してください(これ当然いけるやつ)

ノーブランド USB Type-C変換アダプタ(1,880円)

あと旅行系でついでにというものだと、こういったType-CからHDMI出せるやつもたまに役立ちます。

ビジネスホテルに行ったとき、暇つぶしに映画を見ようとなったりしますがVODチケットで1000円払うのもな...というとき、こいつでスマホのPrime Videoを映すなんてことが可能です。ちなみに、「アダプタはあるがHDMIがない」なんてこともあるので、50cmくらいのHDMIケーブルもセットで持っていく必要があります。

また、これはLightningのiPhoneでも同様ですが、著作権保護の都合で「VODサービスの出力ができない」製品も結構あります。
iPhoneのほうはそれが顕著なので、その場合は素直に純正アダプタを買うとよいでしょう。

Anker 独立型ワイヤレスイヤホン(9,980円)

またまたAnkerですが、最近流行りの左右独立型のワイヤレスイヤホンです。
このクラスでは珍しく、ノイズキャンセリングに加えて高音質コーデックのLDACに対応しているのでワンランク上の音質を楽しみたい方にはおすすめです。

普段は13,000円くらいするのでなかなかお得。

SONY 独立型ワイヤレスイヤホン(28,600円)

厳密にはブラックフライデーセール対象ではなかったんですが4400円引きになっていたので紹介します。

今年6月に発売されたソニーの独立型第4世代のモデルで、第3世代に比べて小型化/高音質化したことで発売当初は品薄が続くなど、人気のモデルとなりました。先ほどのAnkerに先立って、独立型として初めてLDACに対応したモデルですね。

2万円を超えてくるとさすがにこだわりの世界ですが、気になっていた方はこの機会にでもどうぞ。僕は発売直後に買っていましたが、とても満足度の高いアイテムでした。

Xiaomi スマートバンド(5,391円)

もはや恒例ですがXiaomiのスマートバンドです。ヘルストラッキングはやってみると色々発見があるので、地味におすすめです。

Xiaomi スマートウォッチ(3,740円)

という感じで「ヘルストラッキングするならスマートバンドから」とこれまで言っていたんですが、今回はなんとスマートウォッチのほうが安いという逆転現象が起きていてたまげました。

  • スマートバンド:5,990円→5,391円
  • スマートウォッチ:7,480円→3,740円

どないなっとんねん...。

というわけで、サイズが気にならない人はこちらのスマートウォッチにしてみてもよいでしょう。こいつらにはLINEなんかのアプリ通知を表示させることができますが、なんだかんだ画面大きいほうが情報量多くなりますので便利です。

「スマートウォッチって充電めんどくさそう...」

って話もあるでしょうけど、マグネット式でそんなにめんどくさくないのと、さすがにお風呂にはつけていかないのでその隙に充電すれば十分です。

BUFFALO ネットワークレコーダー(26,800円)

元々ソニーから発売されてたnasneですが、長らく製品アップデートがかからず終売かと思われていたところ、製品ブランドごとバッファローに譲渡されました。

メーカーロゴはさておき、製品デザインなんかは維持したまま2TBモデルとしてリフレッシュされたのでnasneファンには大変うれしい出来事でした。

 

いったんここまで

長くなってきたのでいったんここまでで休憩します。

次はPC周辺機器と消耗品、あとは食品・飲料系ですかねー。

追記:その②はこちら

 

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