最近なんか "○○大全" って本多くないですか?って話です。
○○大全
書いた通りですが、最近率直に「 "○○大全" って本多いなぁ」ってよく思います。
実際に、自分のKindleライブラリを見てみても
という5冊の大全本がありました。インプット大全は個人的にかなりいい本でした。
今回また 【最大50%OFF】Kindle本 新生活キャンペーン なるキャンペーンをやっている中でも、色々な大全が目に付いたこともあり、やはり大全がブームなのか?なんて気になったりしたわけです。
実際、大全って多いのか?
とはいえ、こうやって定期的に本を物色するようになったのは昨年の巣ごもり生活でKindle移行してからのものです。なので、
- まちがい?:最近(巣ごもり以降)大全本が多い
- せいかい?:以前(巣ごもり以前)から大全本が多かった
の可能性があります。認知が歪んでいるかもしれません。これはいけない。
Webcat Plus
なので、「年別に見て、大全本の出版ペースは増減しているのか?」ということを調べてみます。
それを調べるにあたっては、ありがたいことにこんなサイトがあります。
ac.jp というアカデミックドメインから、それなりに権威性のあるサイトだとわかりますが、
Webcat Plusは、国立情報学研究所(NII)が提供する無料の情報サービスで、江戸期前から現代までに出版された膨大な書物を対象に、そこに記憶された知の集積を自由に探索できる思索空間の実現を目指しています。全国の大学図書館1000館や国立国会図書館の所蔵目録、新刊書の書影・目次DB、電子書籍DBなど、本に関する様々な情報源を統合して、それらを本・作品・人物の軸で整理した形で提供しています。現状、データの精度はまだまだ不十分ですが、将来的には、ウェブ上に確かな知識の基点を提供する公共財としての情報サービスを目指します。
― Webcat Plusとは? より
ということで、まぁとにかくすごい(低語彙力)サービスだということです。続く文章では、
大量の情報に臆することなく、自分の中に芽生えた好奇心をどこまでも深めていくための仕掛けとして、人間の思考のように例示によって関連情報を求める「連想検索」機能を提供しています。また、「一致検索」では、最新のキーワード検索エンジンを用いて、検索結果をその場で自動分類しながら詳細に分け入っていく機能も提供しています。
一連の情報探索によって得られた本・作品・人物などの情報を整理して一時的に保存するための「連想×書棚」も特徴のひとつです。一見、よくある電子書棚のようですが、書棚中央の連想ボタンを押すと書棚が中央で左右に割れて開き、自分が立てた情報と内容の関連する本が、書棚の奥から次々と湧き出してきます。いわば、書棚が新しい書棚を呼び寄せる連想機能の実現です。昔ながらの分類で並べられた図書館の書棚や商品棚として設えられた新刊書店の書棚のどちらとも異なる、自分の興味に合わせて調合される書棚の面白さをお楽しみください。
みたいなことも書かれており、記録性や正確性を重視したアカデミックなサイトと思いきや、知の変態(褒め言葉)に向けたサイトのようです。まったくもってすばらしいですね。
「大全」で検索してみた
というわけで早速、一致検索から「大全」で検索してみました。特に詳細な絞り込みはしないのでかなり大雑把な検索ですが、まぁ傾向を使いみたいだけなので十分でしょう。
結果を見るに、2021年3月13日現在で 18707点 の大全本があるようです。これだけ多いと「大全本大全~大全ブームから読み解く知の歴史~」みたいな本が書けそう。
デフォルトだと出版年でソートされていますが、最新が2020年11月なので登録されるまでには若干のタイムラグがある感じなんですかね。
年別「大全」
ここで、画面右の追加条件を見てみると、出版年での絞り込み、そして各出版年ごとのヒット数が一覧できます。
ここの情報をもとに2000年以降の大全本出版数をグラフにしてみたところ、こんなことになりました。
まてや工藤。
むしろ近年は大全減ってるやんけ!!!
😇😇😇 糸 冬 😇😇😇
認知の歪みとはかくもおそろしい
というわけで、「 "○○大全" って本多いなぁ」と思っていた私ですが、ちゃんと事実を調べてみたら全然そんなことはないことがわかりました。
- 大全本の出版ペースは年300冊前後で推移
- 近年はむしろ減っている(2019年にデータ飛びがある理由は不明)
もう全然自分の印象と違いますね。
そんな自分にこの画像を贈りたいと思います。
すみません、すみません...。精進します...。
話は変わりますが、↑の煽りってこれ自体が文章の元ネタではなかったんですね。
文章としての元ネタは少女ファイト、流行りとしての元ネタはそれを引用した↑の画像(本来はAA)ってことなのはさっきググって初めて知りました。
でもまぁ、好きよ、大全の本
話を戻しますが、僕個人としては大全の本がなんだかんだ好きです。
元々図鑑とか、辞典とか好きなタイプだったので、網羅的な本という意味で大全本のコンセプトが自分に合っているということでしょう。
まぁ、最近の大全本を見るに、「主観性を廃してそのタイプのものを漏れなく列挙した」ような体裁にはなっておらず、網羅的ではあるが優劣がついているタイプであることが多いので、主観を含んだ図鑑っていうイメージが強いですね。
それはそれで筆者の個性として読めばいいだけと思っていて、やはり前提として「色々なインプットを受けた上で、何かいいものを考えると筆者としてはこれだと思う」っていうコンセプトが結局のところ好きなんでしょうね。
SNSなんかでは内容がかさみがちな網羅的なものはあまり好まれず、結局の所なんであるかっていう結論にフォーカスした内容が重宝されることは理解しているし、多くの人にとってそれで十分なこともわかりますが、個人的にはやはりこういうのがしっくりきます。
なんだかんだ新しいものに触れる時は、それに類するものを一通り調べ、その中でどういった特徴・差別性があるのかを調べ、それらが自分に合っているかどうかを...といった具合で結論だけに満足できないタイプなので、基本的な思考の流れが大全本にマッチしているんだと思いました。
次なる大全本
さてそんなこんなで大全本への愛を感じたところで、50%OFFセールの中から次なる大全本の候補を見定めておわりにします。
普通に興味あるやつ
これいいね。実に大全っぽいトピック。これは普通に読んでみたい。
Kindle Unlimitedなら読んでみよう
こちらは単体では若干弱かったけどKindle Unlimited対象なのでパラパラ見てみるやつ。
おわり。みなさんの "オススメ大全" あったらぜひ教えて下さい。
お読みいただきありがとうございました!
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