たくなくの雑記帳

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2050年の世界ってどんなのだろう②:2050年の人口予測(日本・世界)

おもむろにはじめた未来妄想シリーズ第2弾。今回は人口です。

前回はこちら。

2050年の人口について、日本と、世界とでデータを漁ってみます。

我が国の人口動態 平成30年版

2050年のデータとかいいながら、その前に「これまでの日本の人口推移」を見てみます。2050年のデータを噛み砕くためには、これまでの事実を知らねばならぬ、とかそういう気持ちです。

前回の国土グランドデザインは国土交通省の所管でしたが、こちらは厚生労働省の主管です。総務省あたりが持っててもよさそうですが、まぁ出生とか死亡とか言われれば確かに厚生労働省な気がします。

この資料、文章もありますがメインはカラーの図表になっているので、特に何も思わずにペラペラ眺めているだけでもなるほどそんなもんか的な感覚が得られます。

人口ピラミッド

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引用:我が国の人口動態 平成30年版(p.6)

日本の人口構造を理解する場合はまずこの人口ピラミッドのイメージから入ることになるでしょう。小/中学校あたりの社会でも「つぼ型」などとしてイメージある方も多いと思います。

全体を概観するといくつかの山が見えますが、次に出てくるベビーブームに連動した人口スパイクとなっています。

出生の動き

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引用:我が国の人口動態 平成30年版(p.9)

明治終盤から現在までの出生データがまとまっています。間ですっぽり抜けているのは戦争の頃で、終戦後に第一次ベビーブームが訪れたことがよくわかります。

昭和41年に鋭くへこんでいますが、これは60年に1度の丙午(ひのえうま)にあたる年で、「丙午生まれの女性は気性が激しい」といった出生に関する迷信がこの一時的な激減を生んだらしいです。
ちなみに60年に1度なので次は2026年ですが、さてどうなるでしょうね。マスコミが報じなければ何も怒らない気がしますがはてさて。

全体を見てわかるように、出生数は第二次ベビーブーム以降、減少を続けています。2016年にはついに出生数で100万を割ったとしてニュースにもなりましたね。

自然増減

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引用:我が国の人口動態 平成30年版(p.26)

出生から死亡を差し引きすると増減が出ますが、この通り日本は2005年くらいから人口減少に差し掛かっています。
グラフを一見して分かる通り、増加に転じるのは難しそうですね。

日本の将来推計人口 平成29年版

それでは将来人口の話に入っていきます。こちらは国立社会保障・人口問題研究所というところが出している調査結果です。400ページ超えでクラクラします。

とても有名な組織なので日本の将来人口に言及する場合、まずここのデータを参照するでしょうね。もしここのデータを使っていないなら、その理由を聞いてみたいレベルです。

一般的な取り扱いとして「人口予測は様々な統計予測において、かなり高精度に予測できるもののひとつ」みたいな言い方をされることがあります。とはいえ、調べてみたらこんな疑義もあったので、実際のところどうなんでしょうね。

では内容を見てみましょう。パラパラーっとめくって目に留まったグラフとその解説文を見るくらいです。

総人口の推移

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引用:日本の将来推計人口 平成29年版(p.2)

取りまとめの基準となった2015年時点で約1.27億人であった人口が、おおよそ2050年代に1億人を割り込むと予測されています。

実績の増減推移を見るだけでも「増加に転じなさそう」というのは丸わかりでしたが、ちゃんと予測統計してもやはりこうなるということですね。

人口ピラミッドの変化

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引用:日本の将来推計人口 平成29年版(p.6)

そうして減少の一途を辿る日本人口ですが、内訳としての人口ピラミッドはこのように動きます。

特徴的であった人口スパイクはベビーブームによって生じますが、これは単に「出生数が減り続ける」ケースでの予測ですね。さてこれからの時代、再びベビーブームは訪れるのでしょうか。
(まぁ、現役世代の実質所得が減り続けていることを考えると基本的には厳しいんでしょうね)

2065年といえば、2020年現在で30歳そこそこの僕ですら70代後半ということになりますが、なかなかピンときませんね。

おまけ:日本の地域別将来推計人口 平成30年版

同じく国立社会保障・人口問題研究所が公表している予測ですが、日本の都道府県ごとにどんな推移をするのか予測した内容です。

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引用:日本の地域別将来推計人口 平成30年版(p.58)

右下が2040年代の日本で、2015年の人口を基準にしてどう増減しているかをまとめた図です。47都道府県のうち、東京を除く全てが減少するとの予測です。

日本全体が人口減少するのでどんどん色が濃く(=減少幅が大きく)なっていきますが、東北地方の人口減少は深刻な見通しですね。
2045年の数字が具体的にどれくらいかというと、対2015年で

  1. 秋田県 -41.2%(60万人)
  2. 青森県 -37.1%(82万人)
  3. 山形県 -31.7%(77万人)

と、30%以上の減少が見込まれています。

こういった人口減少を前に、「どうやって都市機能を維持するか」ということを考えているのがまさに前回の国土グランドデザイン2050だったりするので、人口動態はやはり色々なことを考える上での土台になる重要なデータですね。

World Population Prospects 2019

さてあとは世界に目を向けてみます。

世界統計となればもはや日本の仕事ではないので、当然それなりの組織ってことになりますが、国連がそういうのをやってるので見てみます。

世界人口の推移

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World Population Prospects 2019から作成

調査結果の中では、国別/男女別/年齢別など様々な切り口で予測がされていますが、その中から大まかに世界の地域別推移をグラフ化してみました。

2019年時点で約77億人の人口とされていますが、基本的に右肩上がりを続け、2050年代に100億人を突破すると予測されています。
「一方その頃、日本は1億人を割り込んでいた...」ってのとは対称的な世界動向です。

内訳としては、2040年頃までは中国やインドを有するアジアが世界人口を牽引しますが、それ以降は伸びが鈍化、減少に転じてアフリカだけが伸びていきます。
グラフ右端は2100年ですが、この流れでいけばアフリカがアジアを逆転するのはすぐそこなんでしょうね。2112年にドラえもんが誕生する頃にはアフリカが世界一の人口エリアになっていることでしょう。

国別人口増減率

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引用:World Population Prospects 2019(Maps, Population Growth Rateより)

2050年で世界の人口推移を切り取ったとき、国別の人口増減はこんな感じになります。
察しはつくと思いますが、緑が増加で、黄色が減少です。その中間の黄土色は微増にあたります。

日本が減少にあることは分かっているとしても、中国やブラジルが減少に転じているのは興味深いですね。
いわゆる先進国で微増を守っているのがアメリカやカナダ、オーストラリア、イギリスあたりみたいです。大英帝国の遺伝子ってすごいんだ感あります(適当)

まとめ

このあたりは割と知ってた内容なので、調べた結果としての驚きはそこまで大きくなかったですが、こういう基本的なものの見方は定期的にアップデートしていきたいところです。

日本の予測をこうやって色々見てみると、人口動態として明るいニュースにはならず、少しさみしいような、そんな気持ちがあります。
出生数の減少や人口減少が叫ばれて20年30年ってところだと思いますが、この動きって本当にもう止められないんですかね。政治の限界なのか、政治の良し悪しなのか、あるいはもっと別の何かとか、誰かの失策を非難したいわけではなく、単純に力の及ぶところなのかどうか知りたい気がしました。

世界人口の予測を見ると、やはり「21世紀はアフリカの時代」というのがよくわかるので、これは新興国株か...?と思わなくもないですが、2050年になってもアメリカは人口微増を守っているのでなんだかんだ米国株が強いんじゃね?って気もします。

まぁ、そんなことを考えるまでもなく、

  • 世界人口が伸びる
  • つまり世界の富は拡大する
  • つまりオールカントリーで投資すればとりあえずOK

的な発想でオルカン買いまくっていればいいような気もします。(ただし今のところは米国株派)

この連載の中でこの思想も変わっていくのでしょうか。ではまた。