覚悟を決めたHaswellおじさん(7歳)
決めました。
私、Haswellおじさんを卒業します!
時代についていけなかったHaswellおじさん
前回日記でも書いた通り、Windows 11が発表されましたね。
基本線は「Windows 10 21H2をブランディングしたもの」ってことなので、何事もなくそこに入っていけると思っていましたが、
という「お前はこれからの戦いについてこれない」判定を無慈悲にいただきました。
悲しい...。
この悲しみに暮れながらこの数日、延命の道はないものか、あるいはこの気持にどう整理をつけたらいいのか...などと考えていました。
ちなみに、公式での判定はこの1画面しかなく、「何が理由になってNG判定されているのか分からない」という批判もありました。そうしたこともあり、
という有志ソフトも早々にリリースされています。実際に動かしてみたところ、
ということで、様々なNGを食らっているところでした。
NGになっているところに手の打ちようがないわけでもないんですが、まぁここまでNGになっているものを無理に通す必要もないかなぁ、という少し冷めた気持ちになったりもしました。
無償アップデートという負の遺産
今回のバージョンアップ判定は割と厳しいと各所で話題になっていますが、この厳しさの背景には前回のバージョンアップである、Windows 7/8→Windows 10をほぼ無条件で通したことによる負の遺産があったという記事を見ました。
ところがWindows 10は、Windows 7からのアップグレードを無償としたことで古いハードウェアが多数残っている。こうした世の中にあるPCに対して、1度線引きをするというのがWindows 11の1つの役目なのだと思われる。
ふーむ、これは確かに。
このPCも2014年に作った際にはWindows 7マシンでしたが、その後2016年にWindows 10に無償枠でバージョンアップしてきました。なんだかんだベースは丸7年使っているマシンなんですよねこれ。
他にも、バージョンアップ判定のキーとなっているTPMをはじめとしたセキュリティ強化についても、
Windows 11では、このVBSとHVCIが標準で有効にされる計画だ。既に述べた通り、それによりセキュリティは高まり、マルウェアなどに対する防御力はVBSやHVCIが有効になっていないWindows 10と比べて大幅に高まる。
今回の騒動は、Microsoftがセキュリティ強化のトレードオフをきちんと説明しないで、いきなり古いハードウェアを切り捨てますとやってしまったのが、騒動の失敗の本質と言えるだろう。
ユーザーにすれば、VBSやHVCIに対応することは、PCの安全性が高まるという観点でメリットは大きい。そのメリットとトレードオフであるならば、古いハードウェアはサポートされないというのもある程度は納得がいくだろう。
として、近年実装された新しいセキュリティ機能をWindows 11標準にしていく考えが現時点では見えているので、そういうMicrosoftの姿勢は理解できますし、そうあるべきだと思いました。
私、Haswellおじさんを卒業します!
というわけなので、あれやこれや言うのをやめて、素直にPCを買い換えるような方向でWindows 11のことを考えていくことにしました。まぁ元々7年選手だったしね。
とはいえ、今はまだWindows 11がリリースもされていないですし、仮にリリースされたとしてもすぐにWindows 10が死に、移行を余儀なくされることもありません。
ですので、少なくともあと1年は様子を見ると思いますし、そんな中で次のPCをどんなスペックにしていくかは考えていきたいと思います。
CPUはどうする...?
PCのスペックをどうするかと言われても、実はそんなに考えることはありません。
「PCスペック」として項目に挙がるのはCPUやメモリのほか、ストレージやGPUですが、
- メモリ:たぶん現行維持で32GB乗せる
- ストレージ:ブートドライブはM.2 SSDの512GBか1TBにする
- GPU:とりあえず今のGeForce GTX 1660 SUPERを流用する
ってことで、今以上の用途がない現状ではあまり悩む余地がなかったりします。
唯一悩むのがCPUで、
として、そもそもから悩んでいたりします。
CPUが決まらないことにはマザーボードすら決まらず、結局自作の第一歩が踏み出せなかったりするので、ここは大事な問題です。
Intelなら...それでもIntelなら...
PC自作に造詣のある方なら分かる通り、今のIntelは微妙です。
コスパ面でAMDのRyzenシリーズに圧倒されており、Pentium末期のAthlonを感じさせる勢い、というかそれ以上のものを感じます。
しかし、Intel派としてはPentiumで苦しんだ末にCoreシリーズで復権したあの姿を思わざるを得ず、「もうすぐRyzenを打ち破る救世主が...」なんてことを妄想しています。
とはいえ、現実的にはもう1,2年救世主が現れないことはロードマップから概ね判明しており、それもあって今CPUを選ぶならどうする?というのは非常に悩ましい問題です。
いやRyzen選んでおけって話なんですけど、ねぇ🙄
救世主ゲルシンガー様
ただ、悪いニュースばかりではありません。
米国株投資をやってたりする人は耳にしたかもしれませんが、IntelのCEOが2021年1月に財務畑のボブ・スワンからガチガチ技術畑のパット・ゲルシンガーに変わったのです。
ゲルシンガーは元々Intelで30年以上ガチの技術者として働いていて、一時期CTOまで務めていましたが、仮想化ソフトウェアのVMwareに転職し、長い間CEOを務めていました。
では、そのVMware CEOとしてどうだったかというと、テクノロジーがモノをいうこの業界においてしっかり存在感を示し、競合であったCitrixとの競争に勝ち、クラウドとも上手く協業するなど、技術と経営を上手く両立しているような印象がありました。
そうしたゲルシンガーの歩みとしてはこの辺の記事が参考になります。かっこいい。
「インテルのテクニカルビジョンを動かしてきたのは、創業者であるロバート・ノイス、ゴードン・ムーア、アンディ・グローブの3人。彼らはいろんな意味で本当のCTOだった。そのインテルで初のCTOになるということは、業界の伝説ともいわれる彼ら3人の跡を継ぐようなものだった」(ゲルシンガー氏)
そのように上手く経営されてきたVMwareの傍ら、Intelはどうだったかというと、Haswell世代CPUが発売された2013年からブライアン・クルザニッチという人がCEOを努めていましたが、2016年頃から技術開発の遅延が取り沙汰されるようになり、2018年には社内で禁じていた「役員と従業員の関係」によって辞任しています。
これによってピンチヒッター的にCEOになったのが当時の財務責任者であったボブ・スワンだったというわけです。かわいそうに(小並感)
いかにCFOとはいえ、Intelという技術の会社をリードするには技術的な素養がないと厳しいのか、技術開発の遅れを解消できないままAMDのRyzenに押されていく、苦しい経営が続きました。
そんな中、電撃的に発表されたのがパット・ゲルシンガーがCEOに就任するというニュースで、それはまぁ衝撃を受けました。これはもう救世主ゲルシンガー様だと思いましたね。
そこからは、
とか、割とインパクトあるニュースがチラチラ聞こえてきているので、技術のIntelが復権することを願うばかりです。
というわけで、要するにどういうことかというと、
救世主ゲルシンガーの導きで2023年くらいまでに強いIntelが帰ってくることを期待し、次もIntel CPUにしたい🥺
というわけです。(前置きが長い)
ちなみに先日Intel株も買いました。もはや一蓮托生です。頼んだぞ...。
しかしまだ慌てるような時間じゃない
...と、CPU選びで鼻息荒く語ってしまいましたが、そもそもPC新調の契機となるWindows 11はまだリリースされていません。
予定通りであれば2021年秋だと言われていますが、いずれにせよ大型アップデートはすぐに触らないタチなので、しばらく人柱を待ちながら、評判を聞きながらWindows 11の情報収集を進め、それとともにIntelの復権を、Intel株でPC代が湧いてくることを願ってもう1,2年過ごしたいと思います。
お読みいただきありがとうございました!
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