たくなくの雑記帳

思ったことを書き留める雑記帳

2050年の世界ってどんなのだろう⑦:総まとめ

なぜか6回にわたって書いてしまった2050年シリーズ。

色々書いたので総論として振り返ってみます。

これからの日本の国土

第1回目はこの話題の発端になった国土グランドデザインをメインに考えています。

基本的には人口が減っていくということもあり、日本人が住める国を維持するべく、都市機能の集約と交通利便性の向上によって「ガリージョン」を意識した国土デザインを進めるということですね。

その中でも、東京―名古屋―大阪という日本を代表する大都市を繋ぐリニアが重要な要素となっています。
2027年東京―名古屋、2045年東京―大阪開業とされていますが、静岡県とのいざこざであまりいい話を聞かないのでちょっと心配です。

これからの人口

国土グランドデザインにおける大きな前提として、「日本人口は減少トレンドにあり、少子高齢化はますます進展する」というものがあります。
要するに人口動態の話でよく知られた内容ですが、じゃあ世界はどうなんだということで世界の人口予測を見ています。

「20世紀はアジアの世紀で、21世紀はアフリカの世紀」と言われたりもしますが、2050年になると人口的に存在感が出てきます。
が、経済規模はアジアが突出しているため、経済的な台頭はもう少し先みたいですね。

これからの世界予測

そういった世界がどういったものになるのかという点では、民間レポートのほうが好きなことを言えるので、シンクタンクのレポートを読んでみました。

このうち、三菱総研の読みにある「デジタル経済圏の台頭」「覇権国のいない国際秩序」はなかなかおもしろいアイデアだなと思いました。

2050年にもなるとアメリカも到底太刀打ちできないほど中国の経済力が高まっていく読みですが、その頃の国際秩序はどうなっているんでしょうね。王朝が幾度となく変わっていった中国という国ですが、果たして...。

これからの科学技術

前半3回は「これからの世界に起こる現象」みたいな観点で、あまり夢のある話はなかったですが、後半3回は科学技術に着目した夢のある話を見てきました。

2050年というのは中々いいポイントになっているようで、宇宙エレベータ核融合発電も大まかな実現時期をそのあたりに置いているので、調べていてなかなか楽しかったです。

これは掘り下げなかったですが、自動運転の技術も2030年に向けてどんどん進化していくでしょうし、それとともにEVの技術がさらに発展していくでしょう。
そうなってくると、今はガソリンなどがベースになっている動力機関も電気エネルギーが生命線になっていくわけで、核融合によるエネルギーハードルが下がったときにどんな世界になるのか、本当に興味がありますね。

また、ムーンショット型目標にある「サイバネティック・アバター」の計画もあり、自動運転の車でスイスイ移動する以前に、家にいながらどこへでも行ける、みたいな話も出てくると思うので、正直こうやって片手間レベルで妄想した以上のことが期待できるんじゃないかなと思うところです。

まとめ

ひょんなことから始めたこのシリーズ、思いつくままに色んな資料を見てきました。

それらの資料は思いつきで書かれたものではなく、官公庁、企業、国際団体など、様々な人たちが仕事として書いたものですので、とても読み応えがあるものでした。
また、こうしたレベルで語られる計画は1年2年のものではなく、10年20年を当たり前に見据えるものですので、計画を立てる人たちはもちろん、夢物語のようなそこに向かって活動されている全ての方々を尊敬します。

2020年といえば1990年から見た30年後ですが、ここから先の30年がどういうものになるのか、期待する面がありつつも、そういった予想をさらに超える楽しい世界が到来するといいなと改めて思いました。

おわり。

2050年の世界ってどんなのだろう⑥:これからのエネルギー事情と核融合発電

6回目になりました。前回はこちら。

今回は核融合発電はじめ、これからのエネルギー事情を考えます。

エネルギー基本計画

経済産業省の中に、資源エネルギー庁なる組織がありますが、そこが主管しているトピックの中に「エネルギー基本計画」なるものがあります。

経済活動のためには安定的なエネルギー供給が欠かせませんから、経済産業省がエネルギー計画に気を配るのは当然のことと言えます。

第5次エネルギー基本計画

現在公表されている最新の計画が2018年7月に決定された第5次エネルギー基本計画です。

主な内容については官公庁あるあるの曼荼羅スライドがセットで公表されていますのでそれでよくわかります。

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引用:新しいエネルギー基本計画の構成(経済産業省) より

全3章から構成されていますが、

  • 第1章 構造的課題と情勢変化、政策の時間軸
  • 第2章 2030年に向けた基本的な方針と政策対応
  • 第3章 2050年に向けたエネルギー転換・脱炭素化への挑戦

となっています。
これも他のものと同様に、まず現状と課題感の認識からスタートし、その延長線上でやるべきことを提言するようなスタイルになっています。

第1章で述べているように、基本的なテーマとしては

  • 電力需要への対応
  • エネルギー自給率の強化
  • ゼロ・カーボンへの取り組み

に立脚したストーリーとなっていますね。

1点目の電力需要対応は経済基盤を考えれば当然で、「国としてエネルギーが足りないから経済が動かせません!」みたいなことを避けるべく、まずは着実なエネルギー基盤を維持しようという話です。
このあたりは東日本大震災を受けた脱原発の流れとも絡み、一筋縄ではいかないような情勢が続いていますね。

2点目の自給率はそうしたエネルギー基盤を支える燃料や装置がどうしても外国依存となっている現状にリスクを感じてのこととなっています。
極端ですが、太平洋戦争における日本は燃料を求めて南下していたなんて話もあるので、エネルギー基盤を外部に依存するのはやはりリスクのある話です。

3点目は特に最近動きが加速してきましたが、2030年で46%のCO2削減など、国際社会の一員であり続けるためにはゼロ・カーボンへの取り組みもいよいよ無視できない内容となってきたところです。

長期エネルギー需給見通し

エネルギー基本計画の前提資料となっているものに、長期エネルギー需給見通しがあります。

現状認識のパートに自給率の国別マッピングがありますが、いかに低い自給率であるかがわかるでしょう。

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引用:長期エネルギー需給見通しについて 関連資料 より

他にも需要の見通しなども記載がありますが、ただ伸びていくだけではなく、並行して省エネに取り組むことで需要増を緩やかにしていこうという話も出てきます。

2030年のエネルギーソース

そんな長期エネルギー需給見通しに2030年のエネルギー(電源)構成が記載れていますが、2030年はまだ現状の延長線ということであまり大きな違いはないと見られています。

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引用:長期エネルギー需給見通しについて 関連資料 より

大きな差分としては、石油がなくなってそれらがほぼ再生エネルギーになるというところですね。
内訳としては水力が最も多いですが、日本でダムの新設は難しいと思いますので、やはり太陽光と風力あたりがポイントになっているんでしょう。

風力に関しては海に囲まれた日本における洋上風力発電のポテンシャルはかなりのものだと思いますが、2030年時点でもまだそこまで存在感のない状況のようです。

究極のエネルギーソース

そこからさらに未来に目を向けると、実用化までまだまだな領域ですが、そこには究極のエネルギーソースである核融合発電のロードマップが目に入ってきます。

ビジネス以前の、基礎研究フェーズということで文部科学省の領域になりますが、核融合科学技術委員会なるところがロードマップを公表しています。

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引用:原型炉研究開発ロードマップについて(一次まとめ) より

ちょっと独特で見づらいですが、縦軸が活動別で、横軸が時間の流れになっています。

各活動の内容は割愛すると、ぱっと見てデカイ赤丸があるのが分かるように、2035年が基礎研究としてのゴールになります。
いわゆる核融合発電の仕組みを実証し、あとは大きく作れば商用化していけるよという地点ですが、それが2035年に確認できるよう様々な計画が動いているという内容です。

その先、具体的な商用稼働は2050年頃だと言われていますが、実用化の目処を確認できるのは意外ともうすぐ(?)と言えますね。

個人的に、死ぬまでに見てみたい科学技術の1つに核融合発電があったんですが、長生きしなくても実用化に立ち会えそうなのでワクワクしているところです。

2050年グリーン成長戦略

こうしたエネルギー戦略のうち、最も新しく公表されたものが2020年12月のグリーン成長戦略です。

基本的な文脈としてはゼロ・カーボンの流れにありますが、タイトルにあるように2050年を明確に意識した計画として色々と見どころがあります。

こちらはメインブログで言及していますのでそちらも見てみてください。

この中で言及されているのが14トピックに及んでおり、読み応えがあります。

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引用:2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略 より

色々書かれてはいますが、トピックごとのフェーズ感に結構差があったりもします。

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引用:2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略 より

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引用:2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略 より

詳しい内容はさておき、全体の色彩感を見てほしいんですが、洋上風力発電においては「導入拡大・コスト削減フェーズ」にあたるオレンジが多く見られますが、原子力についてはそれより前の青いフェーズがほとんどとなっています。

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引用:

足元の省エネ等で現在の延長として削減を進めるのはもちろんですが、最終的に2050年に実質ゼロを目指すわけなので、2030-2050年における技術開発と実用化が肝になってくるわけですね。

この頃には、自動車の動力源もEVになっていたり、自動運転がすっかり実用化されていると思われますので、ずいぶん世界の見え方は変わっているんでしょうね。楽しみです。

まとめ

なんとなく始めた2050年シリーズですが、まさか6回も書くとは思っていませんでした。調べると色々出てきますね。

私たち個人の視点でも、スマホをはじめどんどん生活は便利になっていきますが、そうした便利さを支える大前提となるのがこうしたエネルギーです。
エネルギーもタダではないと言いつつも、核融合発電が実用化されれば、これまで人類が追い求めてきたエネルギーソースとは別次元のレベルに達するわけなので、そうした豊富なエネルギーの中で一体どういう生活ができるのか、楽しみですね。

さて、そんなこんなで色々書きすぎて頭がスッキリしないので、次回でここまでの6回を振り返りつつぼんやりと2050年を妄想したいと思います。

2050年の世界ってどんなのだろう⑤:宇宙エレベータ

5回目です。前回はこちら。

前回に引き続き、テクノロジーでみる2050年、それも夢物語に感じるような内容の話です。

宇宙エレベータ

皆さん宇宙エレベータは知っているでしょうか。軌道エレベータなどとも言ったりしますが、早い話が宇宙まで昇っていけるエレベータのことです。

文字で説明するのもあれなので、ここでイメージ画像をひとつ。

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引用:宇宙エレベータ建設構想(季刊大林) より

このように、宇宙まで伸びるエレベータがあって、昇降機(ゴンドラ)に乗っていれば宇宙までいけるというやつです。

画像の引用元である 宇宙エレベータ建設構想(季刊大林) は、2012年に公表されたもので、大林組は「2050年の運用開始」を目指して基礎研究から宇宙エレベータの建設を考えているようです。

2041年には大林組が創業150年を迎えますので、2050年はそれに近い、まさに大林組の歴史に刻む大事業に位置付けられているのでしょう。

大林組と宇宙エレベータ

そのように実現に向けた活動を続けている大林組ですが、宇宙エレベータに関する構想を何度か公表しています。

2012年 季刊大林53号:「宇宙エレベータ」建設構想

先ほども紹介しましたが、大林組が対外的に宇宙エレベータのことを大々的に公表したのがここからです。

大本は雑誌ですのでこのネット記事は簡易版ですが、その全編がPDFで公開されているので気になる方はじっくり読んでみてください。

宇宙エレベータの概要とか、メリットのような単純な話だけでなく、「なぜ宇宙エレベータなのか」といったことや、「実現に向けた課題」など、より踏み込んだ内容が見開き16ページにおよぶボリュームで壮大に語られています。

宇宙エレベータが地上と接する部分、その発着点をアース・ポートと呼びますがそのイメージがこちらです。

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引用:季刊大林53号:特集 「宇宙エレベータ」建設構想(p.9) より

詳細は割愛しますが、宇宙エレベータは物理的な制約から赤道上に建てるのが望ましいとされています。そのこともあり、このアース・ポートもそれを意識した南国な感じで描かれていますね。

天国にいちばん近い島、なんて文句がありましたが、宇宙エレベータが建設されれば最寄りの島が「宇宙にいちばん近い島」なんて呼ばれたりしそうです。

2016年 大林テクノフェア2016:サステナブルエネルギー05 宇宙と地上をつなぐ

創業125周年となった2016年に、大林組が目指す未来像や、その実現に向けた技術開発の内容を披露した大林テクノフェア2016が開催されました。

大きなテーマとしては、

  • レジリエントシティ
  • アクティブライフデザイン
  • ロボティクスコンストラクション
  • サステナブルエネルギー

の4つがあり、サステナブルエネルギー5番目のテーマとしてこの宇宙エレベータが取り上げられていました。

宇宙エレベータのメリットとしては、「ロケットに比べて輸送コストが低く済む」というものがありますが、それも要するに「宇宙と地上をつなぐ」というものに繋がります。

21世紀は宇宙の時代なんて言われたりもしますが、今後宇宙開発で宇宙との出入りが活発になる場合、こうして宇宙と地上が身近になることはとても重要なことですね。

2018年 宇宙利用の将来像に関する懇話会:宙を拓くタスクフォース 第2回

総務省が主管する様々な研究会の1つに、宇宙利用の将来像に関する懇話会というものがあります。

その中で、2018年に行われた第2回会合で大林組が宇宙エレベータの内容でプレゼンをしています。

具体的にどういった言及かはさておき、この中で実現スケジュールの話が出てきます。

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引用:資料2-3 「宇宙エレベータ」建設構想(p.13) より

これを見ると2031年にはケーブルの敷設がはじまっており、18年かけて全長9万6000キロまで延伸、補強していく計画のようです。

また、そのケーブルを受けるためのアース・ポートは2025年着工となっており、あと4年ということになります。マジか、という感想ですね。

このスケジュール自体は2012年の計画公表時ですでに存在していましたが、そこから6年後になっても当時のものと変わらず「2025年アース・ポート着工」「全体工期25年」となっています。見直していないだけなのか、順調に推移しているのか...。

ちなみに、この「宙を拓くタスクフォース」ですが、全8回の会合を経て報告書をまとめています。

これはこれで夢あふれる報告書でした。宇宙時代を感じる。

宇宙エレベータ実現への課題

大林組の計画としてはもうすぐ、といったところではありますが、一般論としては実現に向けては様々な課題があるとされています。

ケーブル強度の実現と量産

最も代表的なものはこの話ですが、全長9万6000キロに及ぶ巨大な構造物に耐える素材の調達目処がつかないとかそんな話です。

理論上はカーボンナノチューブがそれに該当するようですが、現実に宇宙エレベータ素材として運用可能かという話や、必要量を量産できるかという話があります。

ただこんな話を総務省の前で公表するということは、技術的なところ自体はそれなりの手応えがあるってことなんでしょうね。

昨年、2020年6月にはこんなプレスリリースを出していましたが、「実際にケーブルを長期間宇宙に晒したらどうなるか」っていう観点で実験を進めているようなので、本当に素材としての運用性を検証しているようですね。

運用体制

技術的な問題以上に大きな問題となるのがこちらの運用体制です。

かつてないほど巨大な構造物であり、宇宙と地上を結ぶ極めて重要なインフラとなるものであるため、テロ対策が必須となります。

とはいえ、日本の大林組が作ったからといってそんな重要なものを日本の管理100%で行うというのは考えづらく、結局は国際的な運用母体をもって運用していくものと思います。

そもそも、赤道上という時点で他国の協力なくしては実現できませんしね。

 

具体的なテロ対策としては、人を対象とするものは現在の国際空港の延長で考えればいいのかもしれませんが、航空機テロに対する対策が特に重要だと言われます。
基本的には突っ込まれたら致命傷だと思いますので、「アース・ポートの周辺50kmに許可なく侵入した航空機は即撃墜」とかそのレベルもあり得るような話みたいです。

米ソの争いや、米中の争いなど、地球上における大国間の争いは近代以降ずっと続いていますが、宇宙時代においてはそういった地球の中での小競り合いはなくなっていくのでしょうか。

ある意味、この宇宙エレベータが誕生すれば、その存在が平和の象徴となるのかもしれません。

その他、宇宙エレベータに関する内容

ここまでは大林組の計画を主軸にみてきましたが、他にもいくつか宇宙エレベータっぽい内容は見つかります。

一般社団法人 宇宙エレベータ協会

そんなもんあるんかいなと思いましたが、2008年にこんなものが設立されていたようです。

大林組もこの協会のスポンサーになっているようですが、活動としてはやや低調な印象があります。

宇宙エレベータ座談会

座談会メンバーに元宇宙飛行士の山崎直子さんや、ガンダムの富野監督がいてなかなかおもしろい。

 「機動戦士ガンダム」などのアニメ監督・演出家として著名な富野由悠季 氏は、次のように宇宙エレベーターに関して持論を述べた。

「(宇宙エレベーターは)まだ夢物語的な視点もあるが、すでに人類は月まで到達し『認知革命』が始まっている。宇宙から人類が地球を振り返れば、太陽系を生活圏とすることも不可能ではないだろう。ぜひ若い人にも宇宙エレベーターの課題を真剣に考えてもらいたい。

ロケットは乗り物としては危険なので、宇宙エレベーターの考え方も悪くはないと思う。これを起点に、今後100年をかけて、宇宙進出の意味や方法論などについて、具体的な研究や実証を行っていく必要がある」

宇宙エレベータとの出会い

僕が宇宙エレベータと出会ったのはスーパーファミコンのゲーム、ガンハザードが最初でした。 

色々な名言が飛び出していることで有名。とてもニッチなサイトを見つけてしまった。深い愛を感じる...。

 

で、話を戻すとやってたのが小学生の頃なのでたぶん1998年とかそのへんだと思いますが、「2024年に宇宙エレベータが建設された世界」を描いた作品です。作中では軌道エレベータと呼ばれてます。

宇宙への低コスト輸送や高効率の太陽光発電など、平和利用を目指して国連(のような団体)主導で作られたものの、その後いろいろあって使われなくなり、悲しい「平和の象徴」になったとかそういう扱いを受けていました。

ゲームとしても好きでしたし、この世界観がなかなかよくできていて好きだったので、とても印象的でした。そんな入りだったので、あくまでゲーム内の存在だとは思っていましたが、大林組の発表で一気に現実のものと認識することとなり、感動したのを覚えています。

このゲームのように、2024年完成とはいかないようですが、現実のものとなるなら、またこのゲームのような悲しい結末にならないなら、それを期待したいところです。

まとめ

宇宙の話題となるとどうしても夢物語感が出てきますが、民間企業でそれを掲げるところがあるあたり、それなりに現実味のある話なんですかね。

いずれにせよ、2050年に実現するならこいつに乗って宇宙に行けそうな気がするので、ぜひ大林組には期待したいところです。

(個人的にはリニアの東京―大阪、全線開通が2045年なのでそれからすると非現実感がすごい...🙄)

 

延々続けててもあれなので、次回の核融合で最後にします。夢のエネルギーだぜ。

今週のお題「お弁当」

久しぶりに今週のお題で書いてみます。テーマは「お弁当」だそうな。

お弁当と聞いて...

お弁当と聞いて思い出すのはなんでしょうね。ここで自分のお弁当ライフを考えるべく、お昼ごはんの形態を振り返ってみます。

  • 小学校:基本給食、遠足や運動会でお弁当
  • 中学校:基本給食、遠足や運動会でお弁当
  • 高校:基本お弁当
  • 大学:学食・外食・自炊など色々
  • 社会人:基本外食

という感じでした。

お弁当濃度が一番高かったのは高校ということになりますが、果たして思い出深いのも高校なのでしょうか...?

お弁当グランプリ優勝:小学校の運動会

高校が優勢かと思われたものの、自分の中で思い出深かったのは 小学校の運動会で食べるお弁当 でした。

運動会は基本的に年1回しかありませんから、高々6回のことです。
しかし、そんな数少ない経験であっても、なんだかとても思い出深いように感じています。

 

どういう点が思い出深かったかと言うと、兄弟姉妹含め、家族と一緒に食べるというのが印象的だと思いました。

僕は4人兄弟の末っ子で、兄(+7歳)、姉(+5歳)、姉(+2歳)の構成なので、小学校の運動会のパターンとしては

  • 小1:自分、姉(小3)、姉(小6)、両親
  • 小2:自分、姉(小4)、両親
  • 小3:自分、姉(小5)、両親
  • 小4:自分、姉(小6)、両親

があって、このどれかを多分イメージしてるんだと思います。少なくとも姉がいた記憶。

校庭にピクニックシートを広げ、家族で大きなお弁当箱からおにぎりやらおかずやらをつまんで食べてました。画像はイメージですが、こんな感じで「おにぎりの箱」「おかずの箱」みたいに大きく分かれ、それをみんなで食べるのがウチ流でした。
(たぶんこういう家ごとのスタンダードってありますよね。ちょっと気になるかも🙄)

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引用:ピクニックにぴったりのお弁当レシピ30選!おしゃれで美味しいアイデアがたくさん♪ より

あとは、たしかPTAが出店してたアイスと肉まんあんまんのお店であんまんを買って食べるのとか、緑がかって酸味の強い早生みかんをデザートに食べるのが楽しみでしたね。

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こういうの

年代としては1995年とかそのへんなので、デジカメではなくフィルムカメラ。なのでカメラで残すのは運動会そのものの写真で、お弁当の写真は多分残っていない。惜しい。
今はデジタルでほぼ枚数を気にせずパシャパシャ撮れるけど、当時は撮るものを選んでたよねぇ。これもまた時代。

ほんの数日、数時間のことなのに

正直、お弁当についてちゃんと考えるまでもなく、このテーマを見たとき直感的に「運動会のお弁当かなぁ」なんて思いました。

一応こうやって書くにあたり、お弁当ライフとして振り返ってみましたが、高校なんて毎日食べていたはずなのに、印象としてはさほど...っていうのは不思議なもんだなと思います。
(でも高校で年間200日ほど毎日お弁当作ってくれたお母さんにはホントありがとうですわ...😭)

 

そうして不思議に思うほどに印象の強い運動会のお弁当ですが、やっぱりこういう「子ども時代のイベント」がいかに強い思い出になるか、そして「家族との思い出がいかに大事か」というのがよくわかりますね。

大人になってしまえば人生のうちの1日で、何かの都合でスキップしてしまいそうになることもありそうですが、子どもの目線からすると何にも代えがたい1日になるんだろうなって思います。自分もいつか親に、そして運動会やら何やらに行くことになれば、その機会を大事にしたいと思いました。

最近のお弁当

最後に、最近のお弁当を考えてみますが、最近はもっぱらコンビニ弁当ですね。

僕の好み的に、多分こういうのをよく選びます。

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引用:ファミリーマート 3色そぼろ&チキン南蛮弁当

見た目的にもきれいだし、そこそこおいしいんですけど、やはりあの時のお弁当には敵わないもんですね。

お弁当にも縁がない生活になってしまった

こんな感じでお弁当ライフを考えてみましたが、最近は特にお弁当に縁がない生活になりましたね。

会社に行けば大体コンビニごはんにしていますが、在宅勤務で出社頻度が減り、それに伴いコンビニ頻度も減りました。

奥さんがそういうの好きなので、これくらいの春の暖かい時期には「お弁当を持ってどこかの公園に出かける」みたいなこともしていましたが、屋外とはいえコロナで外出が基本的にネガティブな感じになったのでそれもおあずけです。

こういうことを考えると大体そんな締めになってる気がしますが、コロナが収まったらお弁当ピクニックにでもでかけたいもんですね。

ではまた。

2050年の世界ってどんなのだろう④:ムーンショット型目標でみる2050年

第4弾まできました。前回はこちら。

今回は「どういう世界になっているか」という観点から、「2050年の実用化を目指しているテクノロジー」を探ってみます。

2050年ともなればなかなかの未来なので、いい夢が見られそうです。

ムーンショット目標(内閣府、2020年)

これまでも政府系のレポートをいくつか見てきました。よくあるパターンは「○○年後、こうなることが危惧されるからこのように手を打たなければいけない」というもので、見方によっては受動的に見えるもので、端的に言って「夢のない展望」とも言えるものでした。

じゃあ今回見ていくような、「夢のある展望」は政府から出てこないのかと言うとそうではなく、この領域にも当然それに当てはまるものがあります。

それがこの「ムーンショット目標」のことで、名前の由来は米ソの宇宙開発レースのように、「野心的かつ象徴的な目標を掲げ、その実現に向けて技術を強力に発展させる」というものです。内閣府の言葉を引用すると、

 

こうした背景の下、新たに創設するムーンショット型研究開発制度(以下「本制度」という。)は、我が国発の破壊的イノベーションの創出を目指し、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発(ムーンショット)を推進することとし、

1. 未来社会を展望し、困難だが実現すれば大きなインパクトが期待される社会課題等を対象として、人々を魅了する野心的な目標(以下「ムーンショット目標」という。)及び構想を掲げ、最先端研究をリードするトップ研究者等の指揮の下、世界中から研究者の英知を結集し、目標の実現を目指すこと

2. また、基礎研究段階にある様々な知見やアイデアが驚異的なスピードで産業・社会に応用され、今日、様々な分野において破壊的なイノベーションが生み出されつつある状況に鑑み、我が国の基礎研究力を最大限に引き出す挑戦的研究開発を積極的に推進し、失敗も許容しながら革新的な研究成果を発掘・育成に導くこと

3. その際のマネジメントの方法についても、進化する世界の研究開発動向を常に意識しながら、関係する研究開発全体を俯瞰して体制や内容を柔軟に見直すことができる形に刷新するとともに、最先端の研究支援システムを構築すること。また、研究成果を円滑に社会実装する観点から、多様な人々との対話の場を設けるとともに、倫理的・法制度的・社会的課題について人文社会科学を含む様々な分野の研究者が参画できるような体制を構築すること。さらに、将来の事業化を見据え、オープン・クローズ戦略の徹底を図ること

等を旨とし、総合科学技術・イノベーション会議(以下「CSTI」という。)及び健康・医療戦略推進本部の下、関係府省が一体となって推進する。

と表現されています。

そんなムーンショット型目標ですが、昨年発表された具体的な目標は以下の7つでした。

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引用:ムーンショット型研究開発制度の概要(p.4)

目標7を除けば、全て2050年までの実現を目指すとありますので、実現可否はどうあれ、こうした2050年の世界を目指していきたい、と目標を掲げていることになります。

気になるところをもう少し見てみます。

目標1:2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から開放された社会を実現

ムーンショット目標には、目標に向けた取り組みの責任者となるPD(Program Director)がいますが、目標1のPDが「大阪芸術大学 芸術学部 アートサイエンス学科 学科長・教授」だというのが面白いですね。

他の目標では、いかにもそれに向けたテクノロジーの大本命たる識者が就いていますが、芸術大学、それもアートサイエンスの教授というのはなかなか夢のあるチョイスです。

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引用:ムーンショット目標1 解説1 より

目標1が掲げる「人が身体、脳、空間、時間の制約から開放された社会」の実現に向けて中心的な役割を担うとされているのが、このサイバネティック・アバターです。

現在でも可能になりつつあるVR空間で動き回ることはもちろん、それをロボットで現実に投影できるようにすることで、様々な制約から開放されるというアイデアです。

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引用:ムーンショット目標1 解説2 より

サイバネティック・アバターによってこんな生活が可能になるとされていますが、まさに未来な感じがしますね。

こうなると「ドラえもん のび太とブリキの迷宮」で描かれたような、ロボットに全てを任せたがゆえに、筋肉が衰えて自分の意志ではどこへも行けない...みたいな世界も見えてきますが、そのあたりとの折り合いをどうつけるのかも気になります。

とはいえ、基本的には現在のAR/VRやロボット技術の発展を踏まえると、当然考えうる未来だと思いますので、ぜひそれを覗いてみたいものです。

ちなみに、PDは大阪芸大の教授でしたが、目標1の中で実行されるプロジェクトの中にアンドロイド研究で有名な阪大の石黒教授の名前が見えます。きっちり抑えてますね。

2021年現在のアンドロイド技術は今まさに "不気味の谷" にいると思いますが、2050年までにはすっかり人間と遜色ないレベルに達しているものと期待します。

その世界にこそ、この記事で石黒教授が問いかけている「人間ってなんだ?」の意味が問われてきますね。楽しみです。

目標7:2040年までに、主要な疾患を予防・克服し100歳まで健康不安なく人生を楽しむためのサステイナブルな医療・介護システムを実現

唯一2050年じゃないムーンショット目標ですが、これは医療に関する目標です。

これまでも見てきたように、これからの日本は少子高齢化がひたすら進みつつも、基本的な医療技術の発展に伴い、さらなる長寿命化に向かいます。

しかし、長寿命であるとはいえ、足腰弱かったり、食欲がなかったり、果ては寝たきりだったりするだけでは社会的な負担は増すばかりです。だからこそ最近は単なる長寿命だけではなく、健康寿命という概念をもって、高齢者になっても活き活きと生きていける社会を目指そうとしています。

僕も長生きしたいとは思っていますが、晩年をベッドの中で過ごしたいとは思っていない(たとえサイバネティック・アバターが実用化されるとしても)ので、健康には気をつけていきたいし、それをテクノロジーが支援してくれるのはとてもよいと思います。

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引用:ムーンショット型研究開発事業 より

詳しい内容は割愛しますが、目標7の実現に向けては、

  • 日常生活の中で自然と健康を高められる仕組み作り
  • 必要なとき、速やかに医療サービスを受けられる仕組み作り
  • 負荷の少ない治療・リハビリを支援する技術開発

の取り組みが進められるようです。

医療技術については、スパコン等によって創薬技術が飛躍的に進歩していることや、必ずしも対面医療だけではないリモート診療やリモート手術なんてところも視野に入ってきています。

こうした技術の発展とともに、「ただ死んでいないだけ」の長寿命化ではなく、「死ぬまで活きていられる」世界の実現を期待したいですね。

残りは次へ

あと2トピック書こうと思ってたんですが、もうすでに3000字くらいなのでここで一旦切ります。

前回までは危機感をベースとして「2050年はこんな大変なことになるだろう」みたいな話をしていましたが、やはりこういうテクノロジードリブンな考えで未来を見ていくのは楽しいですね。

2050年と聞くとずいぶん未来の話のように思えますが、逆にみれば1990年にとっての2020年のことです。
僕が1988年生まれなのでほとんど生まれたばかりですが、その頃はパソコンも携帯もなく、スマホでホテルの予約をしたり、待ち合わせで会えずにLINEするなんてことも到底できない世界でした。稀に遺構のように残っていますが、伝言板なんてものはもはや「何に使われていたと思う?」っていうクイズになるレベルですね。

その頃に、「2020年になれば外でもすぐ連絡が取れるようになっているよ」と言われれば、それだけでも十分未来に感じられた内容なんだと思います。

もう30年経てば、僕も60歳を超えて、仕事をしているか、あるいはしていないかという年齢ですが、そもそもその想定が意味をなさなくなるような、いい意味での破壊的イノベーションが起こることを期待したいです。

次ももう少しテクノロジーな話をする予定です。ではまた。