たくなくの雑記帳

思ったことを書き留める雑記帳

闇に舞い降りた天才 モモギ:第1話「変化」

PCの中を整理していたら、過去になんとなく書いてお蔵入りしていた怪文書があったのでここで供養したいと思います。

第1話「変化」

オレが望んだもの・・・・・・
それは変化だった・・・

第一話 変化

南郷「・・・」

それも全てをひっくり返すような変化だ
生まれ変わる程の・・・!

しかしオレはその資質に欠けた・・・
株式の負債
博打の負け・・・
手を出すことことごとく失敗し・・・

そして今夜借金の棒引きをかけての桃鉄も・・・

連敗―

 

おいつめられた・・・!
3年目、7月・・・!

南郷、目的地まであと17マス

南郷「なんとかしのいで次の一戦へ」

もう貧乏神の相手はできない・・・

南郷「今月はまだ・・・」

南郷、カードマスを選択
しかしその直後

 

桃太郎「竜崎社長さんが目的地の鹿児島に一番乗りでーーーーす!」

桃太郎「竜崎電鉄さんには2億470万円のえんじょ金がでました!」

桃太郎「そして今回、貧乏神がとりついてしまうのは・・・」

南郷「やられた・・・!」

桃太郎「南郷社長さんです!貧乏神との旅をたのしんでくださ〜〜い!」

 

結局この一戦も4位、最下位に終わる

南郷「落ち着け」
南郷「なんとかするんだ」
南郷「なんとか・・・」

 

第5戦 2年目11月

南郷「泣きたくなるようなサイコロだ・・・」

南郷「ミスらしいミスはしてないのに・・・」
南郷「どうして・・・?」

変えてくれっ!

誰でもいい・・・!
このよどんだ空気
流れを・・・
変えてくれっ・・・!

誰でもいい・・・!

魔でも・・・!

竜崎「」ピクッ

竜崎「誰だい?そこのドアのところ」

 

モモギ「・・・」

 

南郷「・・・」

黒服「なんだてめえは・・・?」
黒服「雨やどりなら別にしなっ!」
黒服「ここはガキのくるところじゃねぇっ・・・!」

黒服「さあ・・・帰った帰った・・・!」

南郷「まてっ・・・!」

南郷「そのガキはオレがよんだんだ」
南郷「深夜12時をまわっても何の連絡もしなかったら」
南郷「人をよこすように言っておいた」

南郷「竜崎さん、珈琲を入れてやっちゃくれないか・・・?」
南郷「それとタオルだ」

竜崎「・・・」

そんな約束はなかった・・・
こんなガキも知りはしない

ただオレは間が欲しかった
流れを変えるキッカケ

南郷「見ろっ・・・!」

やつらのしらけた顔―
あきらかに勝負の熱が引いてきている

変わるかもしれない・・・!
流れが・・・

南郷「そうさ、まだ負けると決まったわけじゃない!」

 

そして第8戦 4年目 ― 9月
ついにチャンスが訪れる・・・!

南郷「きたっ!」

南郷、目的地まであと9マス

南郷「ここで目的地に入れば勝利は確定的・・・!」
南郷「インフレ率を加味すれば目的地賞金が2億強」
南郷「逆転トップも可能な状況・・・!」

南郷「サイコロで前進したいのはヤマヤマだが・・・」
南郷「問題は前方の竜崎・・・」
南郷「オレとの距離は5マス、キングボンビー持ちだ・・・」
南郷「かなり危ない・・・!」

南郷「その点モモトラマンカードなら安全」
南郷「現状維持だ・・・!」

しかたがない・・・

南郷「なすりつけられればそこで全て終わってしまうんだ・・・」
南郷「ここでムリは出来ない」
南郷「だいいち黒服はまだ19マス、3位確保は出来る・・・」
南郷「ここはかたく・・・」スッ

 

「死ねば助かるのに・・・」

 

南郷「」ハッ

南郷「おまえ・・・」
南郷「桃鉄がわかるのか・・・?」

モモギ「いや・・・全然・・・」

モモギ「ただ・・・今気配が死んでいた・・・」
モモギ「背中に勝とうという強さがない」
モモギ「ただ助かろうとしている」

モモギ「博打で負けの込んだ人間が最後に陥る思考回路・・・」

モモギ「あんたはただ怯えている」

南郷「あのガキ・・・」
南郷「いいたいこといいやがって」
南郷「しかし・・・」

南郷「奴の言うとうりだ・・・・・・!」

南郷「この状況でどうしてモモトラマンカードなんだっ!」
南郷「どうかしてた・・・!」
南郷「仮にここを凌いでも、こんな発想してたら決してトップはとれない」
南郷「ジリ貧必至・・・!」
南郷「オレが今やっているのは」

南郷「桃鉄だっ・・・!」

南郷「危ない橋一本渡れない男に勝機があるかっ・・・!」

南郷「どうせ死ぬなら強く打って・・・」
南郷「死ねっ・・・!」グッ

南郷、サイコロを選択
出目は3

南郷「通った・・・!」

続く竜崎もサイコロを選択
しかし出目は1

南郷「ぐっ・・・」

南郷になすりつけられずキングボンビーから手痛い一撃を食らう

続く黒服、特急カードを選択
出目は11

南郷「」ハッ

南郷がモモトラマンカードで逃げていればマス目で逆転されていた運命のイタズラ
次巡、南郷のサイコロ

この時より・・・

 

桃太郎「南郷社長さんが目的地の名古屋に一番乗りでーーーーす!」

桃太郎「南郷電鉄さんには2億3400万円のえんじょ金がでました!」

 

勝負の振り子はゆっくり―
南郷へと振れはじめた

南郷「逆転トップだ・・・」
南郷「生きのびた・・・・・」

南郷「ぼうず、齢は・・・?」

モモギ「13・・・」

南郷「・・・へー、見えねえな」
南郷「名前は?」

 

モモギ「桃木・・・」

モモギ「桃木しげる・・・」

 

続く

 

にほんブログ村 にほんブログ村へ
お読みいただきありがとうございました!
応援クリックよろしくおねがいします!