今月もギリギリになりましたがめでたく12号、1年続きました。
それでは今月もいってみましょう。
家電批評 2022年08月号
ではいつものように家電批評から。今月は無難な表紙文句ですね。
印象に残ったアイテム① - ノイズキャンセリングヘッドホン
まずはソニーの第5世代ノイズキャンセリングヘッドホン。
こちらの第4世代品は持っていますが、その新世代品として気になっているアイテムでした。
スペック的なところでいくと、ノイズキャンセリング性能が強化された反面、オーディオドライバーが40mmから30mmに退化(?)したとされていて、実際どうなのかというところが気になっていました。
レビューを見る限り、前評判通りといったところで、先代機より音質でやや劣るようですね。その他、イヤーパッド部分が折りたためなくなったことから、携帯性が悪化していたりと、万々歳な進化とはならなかったようです。
価格としても先代より上がっていることもあり、かえって先代機のコスパを高めることにもなったとか。
まぁ、マイナーチェンジ版のなかではこういったこともよくあるので、ソニーさんのさらなる改善に期待しましょう。
印象に残ったアイテム② - ブルーレイレコーダー
続いてパナソニックのブルーレイレコーダーです。
これはこの製品が特に優れていてオススメ!という主旨ではなく、製品の見方が変わったなぁ、という切り口です。
というのも、10年ほど前であれば東芝が単体のタイムシフトマシンをリリースしたころで、Wチューナー/トリプルチューナーなどで競っていたレコーダー界に一定のゴールを突き付けたあたりでした。
この当時、上位機の5TBモデルが13万円くらいの価格で、ブルーレイレコーダーの上位機種は10万円を超えるのが普通、売れ筋は8万円くらいだったような気がします。
それが今の比較対象を見てみると5万円前後になっていて、かつ仕様としてもチューナーが4KチューナーになったくらいでWチューナーがそこそこな感じになってきています。
まぁ考えてみれば、これはこれで当たり前で、もうすっかり地上波がメインのコンテンツからその座を奪われてきているということなんですよね。
端的にはNetflixやPrime VideoといったVODの台頭に加え、YouTube内蔵のスマートテレビが増えたこと、さらにはTVerやParaviといった地上波のタイムシフト視聴が公式にできることになり、わざわざ自分で録り貯めないとコンテンツに困るような時代が終わったわけです。
もちろん、まだ一定の需要があるにはあるのでこうやって特集が組まれているわけですが、スマホに追いやられたコンデジ然り、トーンダウンする一方なんだろうなと価格帯を見ながら思いました。
印象に残ったアイテム③ - 携帯PCゲーム機
見た目はまんまSwitchですが、中身はまんまPCになっていて、この筐体でPCのゲームが遊べるというシロモノです。
「まんまPC」ということもあって、お値段は驚きの16万円ですが、可能性を感じる点で注目してみました。
現在携帯ゲーム機として覇権を握っているのはSwitch一択で、PS陣営がPSVitaを持って携帯ゲーム機から撤退し、任天堂も3DSで事実上純粋な携帯ゲーム機から手を引いたような状態です。
加えて、最近はライトゲームからはじまったスマホゲーが、逆にヘビーゲームにまで進出してきており、また違った感じになってきたなという印象です。
一方で、PCゲームはPCゲームで意外と活気を保っていて、Steamという汎用的なゲームプラットフォームが展開されたことから従来単発的にゲームがリリースされて販路が限定的だったところ、ある種「Steamというゲーム機」においてゲームが見直されている側面もあります。
そうした流れの中で、「PCゲームをモバイルでもプレイしたい」というニーズが生まれるのはまぁ当たり前の話で、こういうデバイスがやや無茶気味に出始めたというわけです。
正直、ゲームが好きと言っても16万円はやりすぎで、かつ元々のユーザ層がPCでモバイルに強い意志を持たないであろうことから、これ自体は空振りに終わりそうなデバイスです。
ただ、新しいデバイスなんていつもこんなもんで、今後スマホゲームがさらにハイエンドに/ヘビーになることでこの領域に手が届くかもしれないですし、こういったデバイスがもう少し低価格になればSwitchのラインナップに不満を持っていた層には歓迎されるかもしれません。
GeForce NOWとかGoogle Stadia(コケ気味らしいですが...)などとの親和性もPCハードのほうが高いでしょうから、今後に期待したいと思います。
念のため言っておきますが16万は高すぎですよメーカーさん笑
一言コメント
今月の家電批評は結構控えめで無難な感じでした。
なのでちょっと一歩引いて、時代の変遷みたいなものに着目してみましたが、これからも新しい何かが芽吹き育っていくといいですね。
GoodsPress 2022年08・09月合併号
出ました合併号。Amazon掘り出し物ですか。これは期待できますね。
印象に残ったアイテム① - スティック掃除機
掘り出し物...というわけではありませんが、まずはスティック掃除機です。
スティック掃除機で最初に脚光を浴びたのはDysonだったと思いますが、その後国内メーカーがこぞってスティック型に軸足を移したことで、ハイスペック機はこのシャープと日立の二強体制になっていきました。アイリスオーヤマなんかのジェネリック品も人気ですね。
シャープと日立は徹底した軽量化で競い合って、2.0kg→1.7kg→1.5kgときて1.3kgが現在の最軽量水準になっています。実際持ってみるともうほんとに軽いです。
どちらも掃除機としての性能は似たようなものですが、個人的にはこのシャープのRACTIVE Air派で、取り外し可能なバッテリーが結構気に入ってます。
スティック掃除機の難点はやはり連続駆動時間の短さで、どうしても軽量化とのトレードオフなところがあり、一定以上家が広いとバッテリー切れに悩まされてしまうという問題があったりします。
その点、RACTIVE Airではバッテリーが交換できるようになっていて、予備にもう1個持っておけばそれなりに安心して使えるのが強みです。
対する日立はスタンドでの充電なので、1回分の稼働で十分に持つ場合にはかえって充電忘れがなくてよいという側面もあるでしょう。このあたりはスマホとモバイルバッテリーの関係のような、性格的な使い方にも大きく依存するところですね。
印象に残ったアイテム② - コードレスかき氷機
そんな商品ジャンルがあるんかという気もしますが、ドウシシャのコードレスかき氷機です。
イメージ的にはカクテルにかき氷かけるみたいな、そういう柔軟な使い方を想定しているようです。
純粋なかき氷機の性能としてはこっちのほうが上みたいなので、これはこれで気になります。
確かに、ふわとろをウリにするかき氷屋さんのかき氷を食べるとうわぁ~ってなるんでいいなと思いつつ、このマシンであのレベルのものができるのか?というところがそもそも気になるのと、単機能家電あるあるですが圧倒的に邪魔ですよねこれ...笑
印象に残ったアイテム③ - 一人用炊飯器
こういう不毛なアイテム好きなのでつい気になってしまいました。
商品紹介でこういう画像がついてたんですがちょっと面白いですね...。1合だと最速17分で炊けるようです。
静かに炊けるが蒸気が出るとあれば名物社員として職場の人気者になれること間違いなし!
類似品としてこういう二段組のやつもあるのでこれも好き。
一言コメント
今月のGoodsPressはなかなかよかった。イロモノ家電は見ていて楽しい。
日経トレンディ 2022年08月号
今月は珍しく(というか初...?)日経トレンディの登場です。35年の結論シリーズが面白かったです。
印象に残ったアイテム① - 消せるボールペン
今月の特集、編集部と読者で選ぶ名作アイテム、「35年の結論」で第2位に選ばれていたのがこのフリクションボールペンです。確かに筆記具としては革命的でしたね。
ちなみに第1位はiPhoneでした。これはもう納得。
その他、筆記具としては第8位にジェットストリームがランクインしていました。
印象に残ったアイテム② - 独立型ワイヤレスイヤホン
こちらが第5位にランクインした独立型ワイヤレスイヤホンの代表格、AirPods Pro。
今でこそすっかり見慣れましたが、2016年の発売当初は「耳うどん」などとも揶揄されていたこともありました。
35年スパンで見たとき、イヤホンに関するトレンドの変遷は意外と多くなく、
- 1999年:カナル型イヤホンが登場(SONY MDR-EX70)
- 2001年:iPodが登場
- 2016年:AirPods発売
- 2017年:ネックスピーカーが登場(SONY SRS-WS1)
- 2018年:AfterShokzから骨伝導イヤホンが発売
- 2020年:コロナ禍に伴い、「ながら聴き」に注目
というように、ここ5年ほどで急激に商品バリエーションが増えたことがわかります。
印象に残ったアイテム③ - ロボット掃除機
ロボット掃除機の代表格、ルンバです。ウォークマン同様、もはやルンバという名前が製品カテゴリとしても通用するレベルの市民権を得ていますね。
このルンバが35年ランキングで第4位にランクインしていますが、少し前に紹介したスティック掃除機の隆盛にもこのルンバが一役買っていると言われています。
スティック掃除機の強みはやはりコンパクトで小回りが利くことですが、対して従来のコード型掃除機は吸引力に優れて稼働時間を気にしなくて済むというものでした。
が、こういったロボット掃除機の登場により、リビングといった大物部屋はロボット掃除機が大まかに掃除しているわけで、あとは家具の下といったまさに小回りが要求されるところの掃除を気にすればよくなったことになります。
そうなると、ハンディライクにも使えるスティック型により分があり、弱点であった稼働時間もさほど気にならなくなること、そしてリビング以外の各部屋に関してもそれ1本で電源を必要とせずにササっと掃除できる強みが際立つようになったというわけです。
ブルーレイレコーダーと同様、言われてみればそうだなと思うストーリーですが、やはりリアルタイムに味わっているとそういったトレンドの変化は意識的に感じにくいもんですね。
一言コメント
今回の35年ランキング、一通りでいくと以下の通りですが、各カテゴリごとの年表を見てみるとなかなか面白いのでぜひ読んでみてください。
第6位のファブリーズなんかもなんでしょうねあれ、吹きかけたら許されるみたいな価値観がついてしまいました。それもリセッシュというかファブリーズ。
先月買ったアイテムレビュー
先月買った、という意味ではプライムデーで買ったものがあるんですが、あれはあれでちゃんとレビューしたいのでそっちに回したいと思います。というわけで今月のアイテムレビューはお休み。
カクテルをいくつか紹介してたのでそのレビューができればよかったなと反省しております。来月は必ず...!
ちなみに今月紹介したものの中から何か買うってことは、ないと思います(棒)
まとめ
今月でめでたく1年12回を完走しました。きっと5年くらいやってたら誰かが褒めてくれると思うのであと48回がんばります。
ではまた来月お会いしましょう。
お読みいただきありがとうございました!
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