そうだ!音楽の教養を高めよう
最近のマイブームです。
目次(長いので折りたたみ)
音楽の教養を高めたい
先日外食をしているときに、ゆずの『雨のち晴レルヤ』が流れていて、そこの間奏でドヴォルザークの『新世界より』を引用したところがあるんですが、そこのところで奥さんとこんなやりとりがありました。
(『雨のち晴レルヤ』の間奏が流れる)
「あー、ここなんだっけ。引用してるやつ。」
「...?」
「『新世界より』!」
「...???」
「ドヴォルザーク!」
「...?????」
「どっちも知らない?」
「はい」
そこから少し話していたところ、奥さんとしては「なんかそういうインテリな教養に憧れはあるもののさっぱりわからない」という感じのようだったので、そこからYouTubeやらで音楽史なんかを軽く勉強したりしていました。
自分としてもざっくりとした音楽史は知っていたものの、具体的な曲名まで細かく押さえていたものは多くなかったので、今回認識した曲名とともによく聞くクラシック音楽を書きとめることにします。
音楽史とか作曲家別にまとめるのはよくあるので、ここはあえて「なんかそういうイメージ」みたいなところでまとめてみました。
なんかインパクトのあるときに流れるやつ
では最初にインパクトのあるやつから。
カール・オルフ カルミナ・ブラーナ(おお、運命の女神よ)
個人的に一番特徴的に使われている気がするやつ。スポーツなんかの決勝前で優勝チームの紹介してるときに流れてるイメージ。
ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
モーツアルトやハイドンからはじまった交響曲としての形式をさらなる芸術の高みに押し上げたと言われるベートーヴェンの有名な曲。
曲のモチーフになっている「ジャジャジャジャーン」のところは「このように運命は扉を叩く」とベートーヴェンが弟子に語った...と言われていましたが、その弟子の発言の信頼性は微妙なところもあるそうなので、このエピソード自体は半信半疑だそうな。
ベートーヴェンでは他に交響曲第9番が有名でしょうか。年末の「第九」はなぜか日本で定着した風習。
ヴェルディ レクイエム(怒りの日)
こちらもなんかすごいやつ。映画『バトルロワイヤル』で象徴的に使われたのでそっちのイメージが強いかも。
シュトラウス 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
なんか革新的な商品のCMで冒頭の「テテーン!」のところが 悪用 印象的に使われているイメージ。
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」(第4楽章)
冒頭で話した「新世界より」と同じっちゃ同じですがあっちは第2楽章、こちらはフィナーレの第4楽章です。
何に使われてる?と言われると即答できないですがなんかこれもインパクトある使い方されてるイメージ。
ショパン エチュード 作品10-12(革命のエチュード)
ここまでのオーケストラ曲に比べてインパクトあるかと言われると微妙かもしれないですが、個人的にショパン好きなので挙げておきます。さらについでですが、この辻井伸行さんが佐渡裕さんとウイーン行ったときのラ・カンパネラがとても好き。
(半泣きで聴いてるご婦人の表情とともに心にぐっとくる)
なんか格式高いときに流れるやつ
次はインパクトというものではないにせよ、格式の高さを感じさせるやつ。
エルガー 行進曲第1番「威風堂々」
威風堂々はこの冒頭からの華やかなところも有名ですが、中盤の厳かなところ(この音源では1:56~)がより有名な印象。
モーツァルト セレナーデ第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
なんというか「芸能人格付けチェック」が頭に浮かぶ。
名前はなんか長ったらしいですが、ナハトムジーク = Nacht musik = Night musicということで「小さな夜の曲」みたいな意味です。
セレナーデ自体が「小夜曲」と訳されるくらいなので、モーツアルト的には「ちょこっと書いた曲」くらいの気持ちだったんでしょうか。
ヴィヴァルディ 四季(春)
芸能人格付けチェックの弦楽のお題でよく演奏されてるイメージ。華やか。
バッハ 管弦楽組曲第3番「G線上のアリア」
時代としては交響曲などのスタイルが高度に発展する前なので比較的シンプルに聞こえますが、その分主題となるメロディの美しさが沁みる感じがします。
ヘンデル オラトリオ「メサイア」(ハレルヤ)
なんだかめでたい感じ(語彙力)
ヘンデル オラトリオ「マカベウスのユダ」(見よ、勇者は帰る)
こちらもヘンデルです。ザ・表彰式って感じ。
メンデルスゾーン 結婚行進曲
名前のままちゃんと使われている曲。当然知ってはいたけどメンデルスゾーン作曲とは知らなかった。
なんか作業BGMで使われてそうなやつ
続いて、さして意味はないもののVTRで作業経過を示すときに使われがちなやつ。
マンシーニ 子象の行進
マンシーニさんは1994年まで存命だったのでクラシックという感じでもないと思いますが、作業用BGM的な使い方をよくされるイメージ。
チャイコフスキー くるみ割り人形(あし笛の踊り)
なんかおもむろに作業始めてそうなイメージ。
チャイコフスキー くるみ割り人形(金平糖の踊り)
これもくるみ割り人形から。「なんか不可解なことをおもむろに始める」なイメージ。
なんか競争させられてそうなやつ
なぜか日本人の遺伝子に刻み込まれた音楽たち。
ヘルマン・ネッケ クシコス・ポスト
「運動会のあの曲」はほんとにそう。
なんでこんなに知名度を獲得しているかというと、戦後の学校教育シーンで使う曲の例として取り上げられたのがきっかけのようです。なので、日本の知名度レベルは他国に比べて突出しているとか。
カバレフスキー 組曲「道化師」(第2曲 ギャロップ)
これもクシコス・ポストと同様に学校教育の賜物的な定着を遂げた曲らしいです。
オッフェンバック 歌劇「地獄のオルフェ」序曲(第3部)
日本では「天国と地獄」で呼ばれることが多いこちらの曲、冒頭はよくわからない感じですね。では中盤(3:57~)のここからだとどうでしょう。
おおー、という感じですね。
ロッシーニ 歌劇「ウィリアム・テル」序曲(第4部 スイス軍隊の行進)
この曲に対してユーリ・シモノフさんのクレバーな指揮が見ていて心地よい。
ブラームス ハンガリー舞曲 第5番
ドイツ三大B(バッハ、ベートーヴェン、ブラームス)の割に具体的な曲を言えなかったのでこれは覚えておかないと。
独自の歌詞付きで定着してしまったやつ
あとは良く知られているけど日本独自の魔改造を受けてしまった曲たち。
ドヴォルザーク 組曲「新世界より」(第2楽章「家路」)
ようやく出てきましたがドヴォルザークの「新世界より」の第2楽章です。なぜか日本ではキャンプファイヤー曲(?)の「遠き山に日は落ちて」として知られています。
ホルスト 組曲「惑星」(木星)
惑星一転張りで音楽史に名を残したホルストさん。大体どんな本を見ても「惑星以外に著名な作品なし」みたいに言い切られてて逆に面白い。
で、この木星の出だしを聞いてもピンとこない人は中盤(3:01~)からのこちらをどうぞ。
どうでしょう、謎の歌詞が聞こえてきたではありませんか。ジュピターですね。
ルイージ・デンツァ フニクリ・フニクラ
動画には元々のイタリア語の歌詞がついていますが、おそらく日本人の頭には別の歌詞が流れていると思われる。なぜこんなことに。
今でも「ナポリ民謡」として紹介されることがあるものの、はっきりした作曲者をもつ権利音楽で、シュトラウスが民謡だと思って引用したら訴えられて敗訴したという逸話があるらしい。
ケネス・アルフォード ボギー大佐のマーチ
これもきっと脳裏に謎の歌詞が...。
バッハ トッカータとフーガ ニ短調
近代音楽技術の礎を築いたと言われるバッハの曲がなんてことに。
元々はオルガンの曲ですが、オーケストラアレンジが重厚で好き。
思ったより色々知ってる
こうやって並べてみると、有名な曲の象徴的な部分は結構知ってるということがわかります。(もちろん "サビだけ" みたいな状態ですが)
こういう具体的な曲と合わせて音楽史の勉強をすると、時代ごとのトレンドや楽器の開発や改善に伴う編成の違いなんかにも注目できてより面白く聞くことができました。
面白かったのでもうちょっと教養を深めるべくさらに色々聴いたり調べたりしてみようと思います。
お読みいただきありがとうございました!
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