たくなくの雑記帳

思ったことを書き留める雑記帳

30-40代の心をくすぐる「平成ネット史」

もう寝なきゃならんのだがこれは書いておかねば(使命感)

平成ネット史 永遠のベータ版

要するに何かというと、この本のKindle版がセールなんですよね。73%OFFで505円

たぶん、今やってる

の一環で、2/17(木) 23:59までのセールっぽいです。

 

これ自体は、2019年1月2日-3日にやっていたNHKのテレビ番組を文字起こししたような内容で、当時も見ていたわけですが、たぶん30-40代くらいの人にグサリと刺さる内容で、僕自身も例に漏れずおおおおおーってなってたのを覚えています。

当時から再放送を望む声が多かったようですが、映像部分がなかなかの権利モノだったようで、中々難しいみたいですね。とはいえコンテンツとして貴重で面白かったので、こうして書籍になっているだけでもマジ感謝。

というか、放送してたのって2019年1月...?3年前...?嘘でしょ...🥺ってなってます。

早速買って一通り読んでみたので、ざっくり感想と思い出を述べて紹介します。

 

30-40代に刺さる平成ネット史

詳しくはもちろん読んでもらえばいいんですが、平成ネット史として区分する中では、この企画は以下の8チャプター+現在の9チャプター構成になっています。

  1. [1989-1997] インターネットの夜明け
  2. [1998-2006] ネットは「オタク」のものだった
  3. [2001-2007] 通信速度が上がり「動画」の時代に
  4. [1999-2007] ネットが手のひらにやってきた!
  5. [2008~] 黒船「iPhone」の衝撃
  6. [2004~] SNSで世界はどう変わったか
  7. [2011~] 炎上とフェイクの時代
  8. [2013~] ユーチューバーがヒーローになった
  9. [2019~] これからネット社会はどうなっていくのか

ある程度時代で区分されてはいますが、明確に区切って次の時代にいっているわけではないので、メインストリームの動きがある中で、次世代の動きが着々と進んでいて...みたいなことの連続になっています。

一方で、じゃあ区切りになっている年は適当なのかというとそういうわけでもなく、そんな中でも象徴的な、潮目が変わるようなイベントや事件があったりするので、それらについて「あー、あったなー」となれるものは多いと思います。

加えて、1988年生まれの僕なんかは2000年頃からネットを触り始め、多感な時期にそういった進化を目の当たりにしてきたわけなので、とても思い出深く感じます。
そういった意味で、たぶん40代くらいの人が上記の全てを実感とともに受け止められるドストライク世代ということになるでしょう。

平成ネット史を一緒に振り返る論客たち

元になったNHKの番組、コンセプトとしてはシンプルで、取材班が調べた映像なんかを元にして、スタジオにいる論客が当時を振り返ったりしながらコメントしたりするというものです。

が、その論客たちというのがなかなか豪華で、結構満足感の高いキャスティングだったんじゃないかなと思います。このメンツ。

ホリエモン / 落合陽一 / 宇野常寛 / ヒャダイン / 眞鍋かをり / 森永真弓 / みちょぱ

まぁ、「ひろゆきいないんだ」ってのはありましたが、ホリエモンとの組み合わせに難があったんですかね。仮にホリエモンひろゆきかの二択だと、ホリエモンでよかったと個人的には思いました。

平成ネット史というからには、その全容を語れる人をキャスティング...というのがもっともらしいですが、平成10年生まれのみちょぱが入っているのが中々よかったですね。
ネット黎明期なんかで、「インターネット接続の時間を気にする」なんて概念、もはやわかんないと思いますが、そういう「わかんない」と言える人も必要だったと思います。

加えて、直近のトレンドにくるとYouTuberとかInstagramとかに当然話が及ぶので、そっちは最近の人に語ってもらう方がそりゃいいなと思う意味で、色々バランスが取れたキャスティングでした。

電話回線でインターネット(小学生のとき、~2000年くらい)

ではここからは、ネット史に自分の年代を重ねながら少し思い出に浸ってみたいと思います。

アナログ回線の3分10円、ISDNつなぎ放題の衝撃

まずはインターネット黎明期...よりは少し後にあたる、Windows 95によって一般家庭でもインターネットが使えるようになった時期です。
ウチには仕事の都合でPCが入り、そしてなぜか電話回線でのインターネットが繋がっていました。

その当時僕は小学校4年くらいだったと思いますが、幼い頭でも「インターネットはお金がかかる」という理解があり、電話料金の見方も教えてもらっていたので、非常におそるおそる、ネットサーフィンを少しだけやった覚えがあります。

とはいえ、こうやっておそるおそるネットサーフィンしたのも短い期間で、ほどなくしてISDNのつなぎ放題に移行しました。

小学生の調べもの「ポケモンのバグ技」

小学生のとき見たコンテンツの中で、特に印象的だったのは、「初代ポケモンのセレクトバグ」を調べて印刷してたことですね。
当時学校で初代ポケモンは当然流行っていて、その流行りの中でどこからともなくセレクトバグの噂も聞こえてきました。とはいえ、基本的には噂なので、レベル100にするのが関の山でしたし、応用的な「アイテム増殖」とか「ポケモン変化」みたいな技については噂としてほとんど流れていませんでした。

が、ネットではご丁寧にそれらが一覧にまとまっていて、そして手順的にも綺麗に再現性のあるものだったので、とても重宝したのを覚えています。
このネットで拾った内容でもって、ミュウを作ったり、ふしぎなアメを増殖させたり、それはまあ好き放題でした。

インターネットっていいもんだなと、幼心に思いましたね(小並感)

Windows Meでインターネット(中学・高校のとき、~2006年くらい)

そうしてWindows 95 + アナログ回線(3分10円)でデビューしたインターネットライフでしたが、中学校に入るくらいでノートパソコンに買い替えられました。そう、あのWindows Meに。

まぁでも、この頃PCと奮闘したのがPCに詳しい自分のルーツになっているはずで、Windows Meのおかげで今の自分がある、というのはあながち間違いでないのかもしれません...笑

ブロードバンドの時代、来る

Windows Meが クソ とても不安定な話は心に深く刻まれていますが、このときネット回線もいわゆるADSL級にグレードアップしていました。

それまでKbpsの世界だったのがMbpsになるわけですから、それがなんだか戦闘力のようでよくスピードチェックをして、こういう判定をよく見ていました。

時期にもよるのでしょうが、一桁Mbpsだとこのウサギ級の1つ下のニンゲン級だったので、「運が良ければウサギ」みたいな世界で生きてました。懐かしいですね。

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USENスピードテストの思い出

ちなみにUSENスピードテスト自体は今もあるのですが、この懐かしの動物評価はなくなったみたいです。かなC。

あのゲームとの出会い

他には生涯で一番やっているゲーム、Age of Empiresシリーズに出会ったのもこの頃。リメイクされているとはいえ、基本的なゲームデザインはこの頃のまま今でも楽しんでいるんだから、すごい。

携帯電話の登場

あと、この時期に見逃せないのは、高校生になって携帯電話を持ったことですね。回線自体はここから変わっていないので、今年でドコモ歴16年だったかになります。

携帯デビューが3Gからだったので、iアプリ等のリッチコンテンツもまぁまぁ充実していて、学校で流行っている謎のゲームだったり、2chブラウザでいろいろスレを見たりするなど、モバイル端末からのインターネット体験もこの頃スタートしました。
(まだインターネット体験というにはやや閉鎖的な空間ではありましたが)

一人暮らしでインターネット(大学生のとき、~2013年くらい)

そして次は、大学生になって一人暮らしが始まった頃の話ですね。

それなりのPCを、自分専用のPCをゲットした

それまでWindows Meの家族共用パソコンを使っていましたが、Celeron 700MHzという当時でも低スペックなあるある量販店モデルなもので、スペックを要求するようなPCゲームなどはほとんどできない状態でした。

が、一人暮らしにあたって自分のPC、それも自作で手に入れたので、憎きCeleronを脱し、Core 2 Duo E4600 + GeForce 7600GSをひっさげて、最新鋭のWindows Vista環境を手に入れたわけです。
GeForce 7600GSが特段ハイスペックなことはないですが、マザー内蔵グラボだったことを考えると十分な進化でした)

世は大ニコニコ時代

そしてネット史っぽいところに話を移しますが、なんといっても外せないのはニコニコ動画の存在ですね。

ニコニコ動画とかYouTube自体は高校生の頃からそれなりに認知はしていましたが、どちらかというとまだ中学校の延長でFLASHコンテンツを見てゲラゲラ笑ってたくらいなので、大学生になってガラリと変わった感じがします。

初音ミク的な創作コンテンツはもちろん、るろ剣のMADみたいなやつも色々見てたのを覚えています。
あとはゲーム実況なんかも割とよく見てて、普段の口調がやや実況者に似てしまうみたいなこともありました。

龍が如くの実況をしてたトシゾーって人を多分この頃は一番見てたんですが、10年以上ぶりに検索してみたら今も普通に活動してるみたいですね。さすが人間の声って変わらないですね。懐かしい。

(当時はPS2版の粗いグラフィックでしたが綺麗になったもんですね...)

社会人のインターネット(現在、2014年~)

最後はもちろん今のことですが、改めて何が変わったかというと、なんでしょうね。

時間としては減った...?

直前の大学生時代と比較をするに、当たり前ですがインターネットに費やす時間は減ったなと思います。仕事してるしね。

加えて、社会人になってから本をまともに読むようになったので、そういった意味でもインターネット時間とかゲームの時間は減ったと思います。ゲームの時間が減ったものの、やれない部分をゲーム実況に転嫁した部分もありました。この頃はふぅを見てたかな。

ただ、大学生の終わりの時期からスマートフォンでPCと遜色なくインターネットを使えるようになってきたので、移動時間とかの細かな時間にもインターネットがまぶされるようになったと思うと、総時間として増えた部分もあるような気もしますね。当たり前のように溶け込んだというか。

あとブログをはじめた

これは2019年からの話ですが、ブログをはじめたというのはかなり大きな変化でした。

それまでもmixiやQiitaなど、アウトプット媒体をいくつか持ってたことはありましたが、クローズドであったり、レスポンスを原則求めなかったりと、あくまでアウトプットの場でしかありませんでした。そのあたりはこの辺で書いた通り。

なので、それによって新しくコミュニケーションが生まれるようなことはなかったんですが、ここの雑記ブログもそうだし、もう1つのマネーブログ、そしてそっち用のTwitterアカウントを通じて、新たな繋がりを得たのは大きな違いだなと思います。

運悪くこういう活動の開始とほとんど時を同じくしてコロナ禍に見舞われたので、こうして知り合った人とはほとんど会えていませんが、いつか収まったら何人か会ってみたい人がいますね。

これからの出会いも含めて、今後もこのあたりの活動は大事にしていきたいなと改めてこうやって振り返ってみて思いました。

 

歴史ものっていいな

やはり個人的な趣味として、10年20年のスパンをサラッと流してしまえるような、こういう歴史をちょっとマクロ気味に、時にマイクロに見るのは好きだなと思いました。

平成のネット史に関して言っても、

  • インターネットの浸透
  • コンテンツの多様化
  • モバイルとの融合

みたいな大雑把な流れがありますが、そうした流れを自らの思い出と重ねて振り返れるのは好きですね。

そういう記憶を呼び起こす触媒みたいなものとして、この平成ネット史はこの上ないアイテムになりました。また定期的に読みたい一冊ですし、また30年後くらいに令和ネット史みたいなものが出るとそっちも楽しめるようになっていたいですね。

サラッと本の紹介したいだけだったのにがっつり5000文字書きまくってしまった...(持病)

というわけで、この本オススメです。ぜひどうぞ。

 

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