たくなくの雑記帳

思ったことを書き留める雑記帳

迫りくる電子図書館サービス

ふと思い立って調べてみたら思ったよりすごかった。

図書館っていいな

ネットサーフィンをしていて、こんなまとめを見つけました。

うーん、そうだなぁ。

Kindle Unlimitedを契約してたり、好きな本を都度都度買ったりしているものの、「本を読む」ことがどこかで身近にあったから、自分の行いとして定着しているところはあるので、そういう入り口としては大事だなと改めて思わされた。

 

僕の実家のあるところ、それなりに大きな図書館があったところで、できた当初は本好きの母親が興奮してたのをよく覚えてます。
当時は自分で進んで活字の本とかを読むタイプではなかったのでその興奮はわからなかったですが、今思うと図書館ってすごいなと、そんな風に思えます。

じゃあ大人になった今住んでいるところはどうかというと、それはもう大都会東京なわけですからそれなりに大きな区立図書館があります。そして当然区民であれば使える。

ただ、コロナになって外出が億劫になったこともあり、なんだかんだこれまで使ったことがなくてやや惜しい感じがしています。

 

電子図書館になったらいいな

そんな中で、ふと思ったのが電子図書館の話。

Kindle Unlimitedみたいな要領で、図書館サービスを電子化すること、そして貸出冊数を限定すること自体はさほど難しいことではないような気がしますよね。

そして実際に、いつぞやのニュースで千代田区が図書館サービスを電子化していることも知っていたので、自分の自治体もそうなってないかなと、そういう期待をもったわけです。

とはいえ、技術的に可能だとはいってもそれなりのIT投資だってことになるので、やはり財源リッチ千代田区あたりしかできないのか...?(チラッ

とか思いながら、自分の居住区を調べてみたら...ありました

思ったよりいっぱいあるな?

へーーー、すごいなー。と感心してたんですが、「あれ、意外ともう一般的なサービスになりつつあるのか?」と思って、浸透状況をちょっとググってみました。

そうすると、

というページが見つかりました。これが網羅的かどうかは分かりませんが、結構載ってる。その数なんと277。すごい...。

 

この数を見てるとなんだかいろいろ分析したい気持ちになってしまいました(持病)

都道府県別導入数

「きっとお金のある千代田区くらいしか入れてないんだろう」という印象を持っていた電子図書館サービスですが、果たして全国にどれくらいあるのでしょうか。

都道府県別に集計して、それを地図にマッピングしてみました。最近のExcelは簡単にこんなことまでできて便利。

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都道府県別電子図書館サービス導入数(2021/12末)

まずはこれで印象が伝わるでしょうか。

まぁ確かに、東京を筆頭に、埼玉・愛知・大阪・兵庫・福岡あたりの大都市を擁する都道府県が並ぶので、ある程度人口と資金力がモノを言うのは間違いなさそうです。

あとは具体的なTop5を見てみましょう。

順位 都道府県 導入数
1位 東京都 22
2位 埼玉県 20
3位 大阪府 17
4位 兵庫県 15
5位 福岡県 15

という並びでした。10位北海道が11で、そこまでが10以上の導入になっています。

最下位は福井、鳥取、岡山、鹿児島で導入0でした。これからですね。

年別導入数

思った以上に導入があったわけですが、やはりコロナで各図書館がこぞって導入したのでは?と思ったので次は年別です。こちら。

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年別電子図書館サービス導入数(2007-2021)

うーん、露骨に増えてますね。予算なども考えれば一朝一夕で導入できるものではないにせよ、2021年の伸びは露骨にコロナ影響を受けてそうな気がします。

2007年に日本で初めて千代田区電子図書館サービスを導入(そんなに前から...感)し、そこから2019年までの10年強で95サービスが導入されています。(うち、6サービスは2022年までにサービス終了済み)

一方、2020年はそれまでの半分にあたる53導入、2021年に至っては129の導入があったようです。バブリーですね。

月別導入数(2020-2021年)

というわけでさらに踏み込んで、2020-2021年の月別導入数まで見てみます。

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月別電子図書館サービス導入数(2020-2021)

きれいに右肩上がり...というわけではなさそうですが、やはりこれまでにないスピードでガンガン導入が進んでいるようです。

予算化して導入して、と思うと最低1年くらいはかかりそうですから、コロナを機に考え始めたところは2022年にも引き続き入ってきそうな気がしますね。

それにしても、シェアの偏りがすごいな

あとは一覧を見てて思ったのは「電子図書館サービスの用いられる基盤サービスの偏り」でした。見たところTRC-DLっていうのと、LibrariEっていうサービスが多いようなのでちょっとカウントしてみます。

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電子図書館の基盤サービス

電子図書館サービスの提供にあたり、LibrariE&TRC-DLの組み合わせでパッケージングされているようで、この上位2サービスのシェアが圧倒的。

それぞれどんな会社やねんというところに興味がわきましたが、TRC-DLのほうは昔から図書館向けサービスを展開していた会社、LibrariEのほうはKADOKAWA紀伊國屋書店講談社で設立された会社のようでした。

おそらくコンテンツ目線でLibrariEが生まれて、それを抱えた図書館運営でTRC-DLを組み合わせてパッケージ化されているということでしょう。いずれももっともらしい出自で訴求力強そうですね。

 

使ってみるか...

自分のところの電子図書館サービスページを見てみると、まだまだコンテンツがイマイチだったんですが、やはり通常の図書館同様にコンテンツが増えていっているようなのでとりあえず使い始めてみようかなと思いました。

特に、絵本なんかはやはり充実しているようで(コロナ需要で優先?)、かえって真新しい感じがしました。

 

ただひとつ難点があるとすれば、利用登録のために身分証明を持って最寄りの図書館に出向かなければいけないところ...😇

たぶんもう少し待ってたらここもマイナンバーカードを使って在宅登録できるようになるんだろうけど、まぁ今の時点では行ったほうが早そうですね。観念していってきます。

 

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